振り飛車の中でも攻撃力が高いと言われる中飛車の対策をご紹介します。
今回は、ゴキゲン中飛車の対策としてプロも強いと認める三間飛車での戦い方や勝ち方をご紹介します。

振り飛車の中で最も人気のある三間飛車は、攻めも守りも強力な戦型です。
三間飛車には様々な形があり、石田流、三間飛車版藤井システムなど形ごとの攻め方や受け方などもまとめています。
【多彩な振り飛車戦法】三間飛車の指し方を徹底解説!三間飛車を指しこなすためには?
急戦の石田流三間飛車の手順と指し方~攻める振り飛車を覚えよう
振り飛車の中でも攻撃力が高いと言われる中飛車の対策をご紹介します。
今回は、ゴキゲン中飛車の対策としてプロも強いと認める三間飛車での戦い方や勝ち方をご紹介します。
捌きが主な動きとされる振り飛車ですが、攻撃的な展開も可能な石田流三間飛車について今回はご紹介します。
石田流三間飛車は急戦、持久戦の2通りの展開があり、このコラムでは急戦を想定した石田流三間飛車の手順を攻め方をご紹介します。
こんな情報をまとめています
石田流三間飛車は、7八に飛車を振る振り飛車戦法の1つです。
急戦、持久戦の両方に発展させることができる、振り飛車の中でも攻め寄りな戦法の1つです。
石田流三間飛車の特長として、急戦と持久戦での戦い方があるので、振り飛車の戦法として覚えれば、様々な局面や相手に対抗することができます。
急戦にも持ち込めますから、これから振り飛車を指してみたい方や、捌きだけはつまらないという人にもオススメの戦法と言えます。
振り飛車の代表と言えば四間飛車や中飛車などありますが、攻めるのが好きという人に石田流三間飛車は相性が良いです。
これらを参考に、指してみるかどうかを判断してみると良いでしょう。
では実際に、石田流三間飛車はどういった点において強いのでしょうか?
石田流三間飛車の強みと言える部分をご紹介します。
急戦の石田流三間飛車は、飛車や角を序盤から大胆に使っていくことになります。
早々に大駒の交換、飛成りや角成りを狙っていけるので爽快感のある戦法です。
初級者同士の対局であれば、序盤の受け方を間違っただけで悲惨な局面になることも多いです。
続いて、石田流三間飛車の弱い点についてご紹介します。
急戦ということなので、攻撃を凌がれてしまうと後続に物足りなさがあります。
急戦の石田流三間飛車は攻めを中心とした動きとなるため、角の頭などの明らかな弱点が多いです。
しかし、相手の攻め込みを逆手に取るようなトラップもあるので、序盤だけではなく相手への応手を覚えておかなければいけません。
振り飛車党の方ですが、自分から攻め込むという事はあまり多くないと思います。
しかし、急戦の石田流三間飛車は攻めを始めたら、攻めを意識して手を考え続けることが重要なので、振り飛車を使う人でも向き不向きのある戦法とも言えます。
ここからは、実際の局面を見ながら急戦の石田流三間飛車の指し方をご紹介します。
実践でもよくある定跡なのでしっかりと覚えましょう。
▲7六歩
△3四歩
▲7五歩
まずは、お互いに角道を開けます。
その後、角道を閉じるのではなく7五歩とさらに進めます。
△8四歩
▲7八飛車
相手は飛車先の歩を進めることが多いですが、ここで飛車を振ります。
これが、石田流三間飛車の基本の形となり、急戦や持久戦へと発展していきます。
飛車を振ったタイミングで相手はさらに飛車先の歩を進めてくることが多いです。
このタイミングでは、玉を上げて最低限の守りを固めます。
石田流三間飛車の形からどのような攻めを実行していくのかご紹介します。
ここからが、石田流三間飛車の本領発揮なので是非この後の応手を覚えて実践で試してみてください。
急戦の石田流三間飛車の目標は、7四歩へ進めていくことです。
この攻めの手筋が強く、相手は正しく対処していかないと局面が悪くなってしまいます。
例えば、相手が角の頭を狙ってきて歩を進めてきたとします。
これは同歩で取り返しますが、相手の飛車に取り返されます。
その後は、狙いの7四歩と突き相手の交換を誘います。
相手が歩を取り返したら、角交換を行い、王手飛車取りをかけることができます。
実は弱点に見えた角の頭も、石田流三間飛車の罠になるのです。
この手筋は強く、ここまで繰ればほぼ勝ちと言えます。
石田流三間飛車の攻めのポイントとなるのが、相手の反撃に合わせたり攻めのタイミングで行う角交換です。
様々な局面で使えるので、タイミングを見計らってしっかりと取りに行きましょう。
今回ご紹介した、急戦の石田流三間飛車はほんの一例に過ぎません。
この他にも急戦の変化はありますので、応手を覚えておけば振り飛車にも関わらず強い攻めを継続させることができます。
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今回は、振り飛車の戦法の一つである三間飛車についてご紹介します。
主にノーマル三間飛車を紹介しながら、石田流、コーヤン流、トマホーク戦法など変化についても解説していきます。
多彩な戦術を持つ三間飛車を覚えれば、振り飛車で勝てるようになりますよ。
ノーマル三間飛車の特徴の一つとして、急戦対策に向いている指し方です。
こちらは美濃囲いで囲うのが一般的ですから、急戦で対応しても、三間飛車側が有利になることが多いんです。
四間飛車とは一間の差しかない三間飛車ですが、大きな違いは研究量の差にあります。
四間飛車に関する書籍は沢山あるのに、三間飛車は少ない!
つまり、これからの研究によっていくらでも化ける可能性がある楽しみがあります。今覚えれば、三間飛車の進化の軌跡を見ることができるかも。
四間飛車は飛車先に対応する駒組が必要ですが、三間飛車は相手の銀や飛車と戦うことが多いので、相手の駒組にも違いが現れます。
受けに強い三間飛車ですが、逆に相手がしっかりと守りを固めるような差し方をするのに苦手な部分があります。
穴熊なんかは特に天敵と言われやすく、美濃囲いを採用する三間飛車側が辛い戦いを強いられます。
先ほど、穴熊が天敵だとご紹介しましたが、穴熊への対策も揃っています。
トマホーク戦法や三間飛車盤の藤井システムなど、様々な戦術が用意されています。
それでは、三間飛車の中でも有名な戦術幅をかんたんに見ていきましょう。
受け寄りと言われる三間飛車から派生した攻撃的な構えを見せる石田流がこちらです。
初めて見た人は、ダイナミックで奇抜な動きにギョッとされることでしょう。
9七角、7七桂というのが石田流の目玉です。
角の位置もそうですが、桂馬が飛車先にいるという構えは、ハサミで相手を待ち構えているような姿に見えます。
コーヤン流三間飛車は相手が居飛車穴熊で来た時に有効な、三間飛車からの派生です。
天敵となる穴熊と戦うことが出来るので、三間飛車を覚えた後に理解しておくと良い流れがたくさん詰まっています。
こちらも穴熊を狙いとした戦法の一つです。この後で紹介する、トマホーク戦法や藤井システムとの違いは、相手に穴熊を組ませてから攻めるというのがコンセプトになっています。
奇襲を仕掛けるのではなく、作戦を持って相手に詰め寄るため、互いの知力を求められる盤面に発展しやすいです。
相手が穴熊を組む前に叩く事のできる三間飛車の戦法の一つ、トマホーク。右端の桂馬を使う戦法で、手斧のような桂馬の動きからトマホークと呼ばれています。
発動条件はもちろんあるものの、居飛車穴熊に対して強力な奇襲をしかけることができます。
四間飛車の代表戦法である藤井システムを三間飛車に活用した戦法です。こちらも穴熊を対象とした戦法の一つで、奇襲をしかけることで相手の穴熊を序盤で崩壊させることができます。
それでは、実際に三間飛車の手順と開戦まで見ていきましょう。四間飛車との違いを是非感じてください。
▲7六歩
▲7八飛
三間飛車の基本となるのが、角道を開けることになります。
その後、飛車を7筋に振ることで相手に三間飛車であることを告げます。
▲7七角
▲6六歩
▲6八銀
相手が角道を開けたり、飛車先の歩を付いてきた順番で手順は前後しますが、大抵はこのような展開となります。
銀を上げて、迎撃態勢も万全です。
▲4八玉
▲3八玉
▲2八玉
▲5八金
▲3八銀
▲1六歩
相手の急戦に対して十分な堅さを持つ、美濃囲いにして三間飛車側の基本的な準備は完了です。
▲6八銀
▲5七銀
このように銀を中央に寄らせながら、最終的には4六銀と狙っていく手も三間飛車ならではです。
ノーマル三間飛車のやり方を簡単にご紹介しましたが、さらに極めたいという人はこちらをご参考ください。
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