今回は、将棋の経験が全くないという方へ向けてルールや駒の動きをご紹介します。
これから将棋を始めたいという方の入り口となれば幸いです。
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- 1 将棋の大前提のルール
- 2 将棋のやり方を覚える上で知っておきたいこと
- 3 将棋の駒の種類と動きについて
- 4 相手の駒を取るという仕組み
- 5 将棋の詰みとは「玉を確実に取れるようにする状態のこと」
- 6 シンプルだからこそ多くの人が楽しめる
- 7 将棋の駒の動かし方を覚えよう
- 8 駒が成る条件とは?
- 9 歩(ふ)/と金(ときん)
- 10 香車(きょうしゃ)/成香(なりきょう)
- 11 桂馬(けいま)/成桂(なりけい)
- 12 銀(ぎん)/成銀(なりぎん)
- 13 金(きん)
- 14 角(かく)/馬(うま)
- 15 飛車(ひしゃ)/龍(りゅう)
- 16 玉(ぎょく)
- 17 8種類の駒でどう攻めて守るのかを楽しむのが将棋
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将棋の大前提のルール
将棋は先手/後手に分かれ、好きな駒を交互に1つずつ動かしていくボードゲームです。
勝敗条件はとてもシンプルで、それぞれが持つ1枚の「玉」を詰むことで勝利となります。
詰みについては、後から詳しく説明いたしますが、次の手で玉を確実に取ることができれば勝利となります。
将棋のやり方を覚える上で知っておきたいこと
将棋のやり方を覚える上で知っておきたいことがあります。
それが下の3つになり、これらを覚えてしまえば将棋を始めることができるんです。
1.駒の種類と動き
2.駒を取るとは
3.詰みとは?
将棋の駒の種類と動きについて
将棋で使われる駒は全部で8種類あり、駒によって動ける範囲が異なります。
まっすぐにしか進めない歩、全体的にまんべんなく動ける金、縦横に限りなく動ける飛車。
駒の動きに関しては、のちほど詳しくご紹介いたします。
相手の駒を取るという仕組み
自分の駒を動かした先に、相手の駒がある場合は、その駒を取り払うだけではなく、自分の持ち駒としてストック(手持ち)することが出来ます。
手持ちの駒は、自分の番であれば盤面の空いてる場所に、好きなように指すことができます。
持ち駒にした駒をどこにでも指せることにより、将棋の戦略は無限大とも言えます。
好きなところに置けるとは言え、禁じ手と呼ばれるパターンもあります。
禁じ手に関しは、こちらのコラムで詳しくご紹介いたします。
将棋の詰みとは「玉を確実に取れるようにする状態のこと」
将棋は相手の玉を詰みにすれば勝ちです。
詰みの状態と言うのは簡単に説明すると、どんな手段を用いても玉が次の相手番に取られてしまうことを言います。
イラストで見てみるとわかりやすいので、このような状況となります。
相手の玉はどこへ逃げても、目の前の金を取ったとしても、次の番に必ず玉が取られます。
この状態を「詰み」と言って、打つ手なしの状態です。
では、似た局面でこのような形はどうでしょうか?
先ほどと同じように、持ち駒の金を指しても次は相手の、金に取られてしまい防御が成立します。
この場合、玉が逃げる手段があるので詰みにはならないということです。
相手の駒の動きを予測しながら指していくのが詰みであり、将棋の醍醐味とも言えます。
シンプルだからこそ多くの人が楽しめる
将棋のルールは複雑なように見えていたってシンプルです。
将棋のやり方を学ぶ上で大事なことをまとめると下記のようになります。
お互いに1駒ずつ動かせる
取った駒は持ち駒として、自分の番に使うことができる
相手の玉を詰ませれば勝ち
ルールは非常にシンプルで戦略性も狭く見えるかも知れません。
しかし、戦略性は広く、見た目は狭く見える盤上も、どこまでも奥底へと繋がっており数百年もの間、多くの人たちが、その深さにはまっていきました。
将棋の駒の動かし方を覚えよう
ここからは、実際にそれぞれの駒の動き方について見ていきます。
とその前に重要なのが、将棋には「成る」という駒をパワーアップさせるような方法があります。
例えば、歩が成ると「と金」と言って、動かせる範囲が増えます。
駒が成る条件とは?
駒が成るパターンは下記2つと覚えておいてください。
1.自分の駒が、相手の陣地に入った時
2.相手の陣地に入ってる自分の駒を動かした時
相手の陣地とは、自分側から見て上3段までのことを言います。また、成るかどうかは基本的に自由に決めることができます。
状況によっては、成らない方が状況的に良いこともあるんですが、基本的に成った方が強いです。
歩(ふ)/と金(ときん)
歩は自分の陣地の最前面に配置される9枚の駒で、前方向に1マスだけ進むことが出来ます。
コツコツと前に進むことで、相手にチクチクとダメージを与える努力家さんです。
歩は前にしか進めませんから、歩だけの攻撃はヒラリと交わされてしまいます。
歩が成ると、と金となり斜め後ろ以外に1マスずつ動くことが出来ます。
香車(きょうしゃ)/成香(なりきょう)
香車は歩と同様に前にしか進めない駒ですが、どこまでも前に進める猪のような駒です。
成ることで、前には1マスしか進めませんが、左右や後ろなどにも進めるようになります。
動きが極端なので、強そうに見えるけど使ってみると、扱いが難しいことに気付かされます。
桂馬(けいま)/成桂(なりけい)
桂馬ほどトリッキーな駒はありません。なんたって、前方2マス先の斜め前に進むことができるんですから。
突拍子もないことをやって、いきなり注目を浴びる不思議さんです。
桂馬があることにより、迂闊に前に進むだけの将棋は危険となります。
桂馬が成ると、と金と同じような動きになり、オールラウンダーな駒となります。
銀(ぎん)/成銀(なりぎん)
左右と後ろ以外に1マスずつ進むことのできる銀は、斜め後ろに下がったりすることもできるので、ヒット&アウェイが可能な駒です。
器用な駒で、周りの空気に合わせて動く駒ですが、近くに寄られると意外と脆い銀。
序盤での揺さぶりをかける駒として有能で、様々な場面で活躍します。
銀が成ると、金と同じような動きの駒になります。長所と短所が入れ替わる駒なので、状況によっては成る成らないを選択する必要があります。
金(きん)
と金、成香、成桂、成銀の動きを最初からできるのが金です。
斜め後ろ以外には進めるので、攻めにも守りにも使うことができる万能駒です。
大抵のことは、得意顔でこなしてしまうエリートですね。
前方向には強いのですが、一度前に進みだすと後ろに戻り辛いのが銀との違いです。
金は成ることができません。一生、金のままです。
みんなのあこがれの金ですが、最初から天井を迎えてしまった寂しい駒なのかも知れません。
角(かく)/馬(うま)
大駒と言われる角は、前後の斜め4方向にどこまでも進むことのできる駒です。
他の駒の合間を縫って駆け抜ける様は、データ好きな眼鏡をかけたエリートが思い浮かびますね。
角がなると、前後左右に1マスずつ動く事のできる馬となります。
尖っていた動きの角とは一変し、状況に応じて余裕を持って動けるのでマイルドになりました。
飛車(ひしゃ)/龍(りゅう)
前後左右にどこまでも進むことのできる駒です。
クラスのリーダー的存在で、どんな相手も蹴散らしてしまうような駒です。
駒の影響が大きいから、飛車が動き出すと周りがソワソワと動き出します。
しかし、どうぞどうぞと道を譲る訳にもいきません。
飛車が成ると、龍となり前後の斜め方向に1マス動けるようになります。
私には、龍というより知性が突然発達したゴリラにしか見えません。
玉(ぎょく)
自身の心臓となる玉は、全ての方向に1マスずつ動くことができます。
みんなに優しく守られている存在だけど、弱者とは決して言えない、最高峰の自衛力を持っています。
玉も金同様に成ることはできません。
8種類の駒でどう攻めて守るのかを楽しむのが将棋
以上が8種類の駒の動きになります。
少し特殊な動きをする駒もありますが、実際に動かしながらやってみるとあっという間に覚えることができると思います。
駒の動きには長所と短所があるので、それらを上手くからませながら相手の玉を詰んでいきます。
時には大胆に攻めたり、駒同士を連携させて守りを強化したりと動かし方ひとつでどんなこともできます。
是非、駒の動きを覚えて将棋初心者へのスタートラインに立ちましょう。
次回は試合(対局)の始め方と、反則負けになってしまう禁じ手についてご紹介したいと思います。
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