今回は、後手番でも使える1手損角換わりをご紹介します。
相手よりも1手遅れてしまう戦法ですが、手損をフル活用した面白い戦法を是非お試しください。
こんな情報をまとめています
- 1手損角換わりの指し方や攻め方
- 1手損するのに何故戦えるのか?
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- 1 1手損角換わりの特徴
- 2 なぜ、角交換をすると1手損しているのか?
- 3 1手損角換わりの強さやコツ
- 4 相手の駒組みや攻めを見てから動ける
- 5 1手損角換わりは後手番でも使える戦法
- 6 1手損角換わりの弱点
- 7 定跡を理解して最適解の手を指す必要がある
- 8 1手損角換わりの手順・組み方
- 9 角道を開けて、1手損の角交換を行う-1手損角換わりの手順・指し方1
- 10 互いに金と銀を上げて攻めと守りの準備をする-1手損角換わりの手順・指し方2
- 11 1手損角換わりは対照的な形で駒組みを進める-1手損角換わりの手順・指し方3
- 12 均衡が崩れはじめ、駒の取り合いが始まる-1手損角換わりの手順・指し方4
- 13 互いに駒の取り合いから激しい攻防が始まっていく-1手損角換わりの手順・指し方5
- 14 1手損角換わりからの攻め方
- 15 相手の攻めの狙いを先に潰す
- 16 自分からの攻めは1手遅れているため危険
- 17 様々な形に変わるので定跡化が難しい
- 18 1手損角換わりで棋力を上げるために絶対買うべき一冊
- 19 大夢流一手損角換わり ~受け師直伝の受け将棋
- 20 2021年の一手損角換わりの最前線がわかる
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1手損角換わりの特徴
1手損角換わりは、その名の通り1手を損して角換わりを行う戦法です。
角を交換して、相手が1手進んだ状態の流れとなります。
なぜ、角交換をすると1手損しているのか?
後手番が1手損角換わりを仕掛けた時の流れになります。
角を銀で取り返すと、角交換に対応しつつ、銀を先に進めることができました。
最後の局面で、駒の動いてる数が先手は4手に対して、後手は2手となります。
後手番が指しても3手となるので、1手損をしているという計算となります。
1手損角換わりの強さやコツ
1手損角換わりは1手損をしてしまう戦法なのに、どうして強いと言われてるのでしょうか?
その理由についていくつかご紹介します。
相手の駒組みや攻めを見てから動ける
1手損角換わりの最大の特徴は、相手の駒組みや攻めを見てから後出しジャンケンのように動くことができます。
1手遅れてるとは言え、相手にとって優勢な構えや攻めができれば十分に損した分を補えます。
1手損角換わりは後手番でも使える戦法
1手損角換わりは後手番でも力を発揮する戦法なので、覚えてしまえば指しやすい戦法となります。
序盤の局面であれば仕掛けることも用意なので、相手次第で1手損角換わりを指させてもらえないということも少ないです。
1手損角換わりの弱点
続いて、1手損角換わりの弱い部分についてご紹介します。
1手損角換わりはデメリットも併せ持つ戦法ということを覚えておきましょう。
定跡を理解して最適解の手を指す必要がある
1手損角換わりは1手遅れているからこそ、緩い手を指してしまうと相手に優勢を取られてしまいます。
後出しジャンケンで負けてしまわないように、様々な定跡を理解しておく必要のある上級者向けの戦法と言えます。
1手損角換わりの手順・組み方
ここからは、1手損角換わりの手順や組み方について簡単にご紹介します。
角換わりは定跡が長いので、ポイントを抑えながら何度も試して覚えるようにしましょう。
角道を開けて、1手損の角交換を行う-1手損角換わりの手順・指し方1
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8八角成 ▲同銀
まずは、角道から開けていき一般的な定跡へと進みます。
相手が2五歩をついて来た時に角交換をしかけます。
互いに金と銀を上げて攻めと守りの準備をする-1手損角換わりの手順・指し方2
△2二銀 ▲7七銀 △3二金 ▲7八金 △3三銀 ▲3八銀 △7二銀 ▲9六歩 △9四歩
ここからは、流れるような手順となります。
互いに上部を守りつつも攻めの形を作っていきます。
1手損角換わりは対照的な形で駒組みを進める-1手損角換わりの手順・指し方3
▲1六歩 △1四歩 ▲4六歩 △6四歩 ▲4七銀 △6三銀 ▲5八金 △5二金 ▲6八玉 △4二玉 ▲7九玉 △5四銀
お互いに対照的な形で駒組みが進みます。
1手損角換わりは定跡が長く覚えるのは大変そうに見えますが、実はやっていることはシンプルで一方通行で進んでいくことが多いです。
均衡が崩れはじめ、駒の取り合いが始まる-1手損角換わりの手順・指し方4
▲5六銀 △3一玉 ▲3六歩 △4四歩 ▲6六歩 △7四歩 ▲3七桂 △7三桂 ▲4五歩 △同 歩 ▲3五歩 △4四銀
対照的な局面から先手番が1手得していることを利用して、攻めを仕掛けて来ます。
1手損角換わりを仕掛けた後手番は、しっかりと受けないといけません。
互いに駒の取り合いから激しい攻防が始まっていく-1手損角換わりの手順・指し方5
お互いに駒の取り合いが進んでいき、1手損角換わりの定跡の基本はここまでとなります。
見ての通り、どこが崩壊してもおかしくないような配置に見えるので、この後は先手番、後手番と窮屈で激しい戦いへと発展していきます。
1手損角換わりからの攻め方
それでは、1手損角換わりに組んでからの攻め方をご紹介していきます。
相手の攻めの狙いを先に潰す
1手損角換わりの醍醐味とも言える、相手の手を見てから駒を動かすというのが基本的な攻めとなります。
相手の攻め筋から囲いを作ったりというのが定跡後の基本の流れとなります。
自分からの攻めは1手遅れているため危険
1手遅れているため相手陣地に攻め込むのは遅くなります。
うまく躱して、攻めるチャンスが来たら角打ちなどで盤面を作っていきます。
様々な形に変わるので定跡化が難しい
多種多様な展開が可能な1手損角換わりですから、定跡から外れた後は地力が試される局面となりやすいです。
そのため、将棋の経験があればあるほど自由に指しやすい戦法となります。
1手損角換わりで棋力を上げるために絶対買うべき一冊
全体を通して説明した通り、1手損角換わりは相手の手に応じて戦型を変えていきます。
1手損角換わりを使いこなすには多くの本を読む必要があるので、一冊だけではなく様々なカテゴリから攻め方やコツを吸収してみてください。
大夢流一手損角換わり ~受け師直伝の受け将棋
1694円(税込)
2021年の一手損角換わりの最前線がわかる
発売日 | 2021/1/21 |
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ページ数 | 224ページ |
著者 | 渡辺 大夢 |
画像出展 | amazon |
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