藤井システムの定跡・手順を解説！四間飛車で居飛車穴熊と戦う最強の戦法

藤井システムは、振り飛車が以前まで穴熊にしてじっくり囲んでしまえば勝てると言われていた頃、穴熊対策として生まれた急戦戦法の一つです。

今回は、藤井システムの手順から最強といわれる理由についてをご紹介します。

こんな情報をまとめています

藤井システムの特徴

藤井システムは、四間飛車での居飛車穴熊や天守閣美濃の囲いに対して強く出れる振り飛車の急戦戦法となります。
これまで天敵としていた穴熊にも戦えることで一躍人気となりました。

振り飛車の戦法の一つ

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藤井システムは振り飛車戦法の一つで、玉を囲わないことで急戦を仕掛ける戦法となります。
基本は四間飛車の形となりますが、三間飛車や向かい飛車といった変型も可能です。

藤井システムの強い点や最強なところ

それでは、具体的に藤井システムの強い点をご紹介します。
どういった部分で優勢を取っていけるのかを把握してみましょう。

四間飛車の居飛車穴熊対策となる戦法

藤井システムは四間飛車での居飛車穴熊対策として有効な戦法です。
玉を囲わない急戦で、穴熊に入る前に攻撃を仕掛けることができる正にシステムのような手です。

天守閣美濃にも使える急戦戦法

角の利き目を活かした攻撃で、天守閣美濃囲い相手にも強く出ることができます。
このように、藤井システムは相手の囲いに合わせて使うことで優勢を取れる戦法です。
何でもかんでも藤井システムが有効な訳ではないので、使う際はご注意が必要です。

藤井システムの弱点や攻め方

画期的とされた藤井システムにも弱点は存在します。
どうして藤井システムが指されづらくなったのかも合わせてご紹介します。

全ての穴熊を止められる訳ではない

ポーンちゃん

最近の穴熊では藤井システムが通用しない組み方があり、完璧な戦法とは言えません。

以前の穴熊の囲い方なら藤井システムが刺さりますが、研究の進んだ穴熊への囲いを止められなくなってしまったのが、藤井システムが指され辛くなった原因です。
根本である急戦が通用しないのであれば、自然と指されなくはなってしまいますよね。

桂頭が弱点となってしまう

また、藤井システムの特徴とも言える桂馬の跳ねが抑えられるとかなり痛く、相手がうまく受けてしまうと居玉のだった分も悪い影響となって後に響きます。

藤井システムの手順・組み方

それでは、藤井システムの手順、指し方を解説していきます。
是非覚えて実践でも試して見てください。

四間飛車VS居飛車穴熊の形を目指す-藤井システムの定跡、手順1

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まずは、四間飛車を指している人には指しなれたような局面から開始します。
角道を開けて、振り飛車を行い、互いに玉を囲う準備をしています。

美濃囲いではなくい居玉で駒展開-藤井システムの定跡、手順2

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通常であれば、美濃囲いにするために玉を動かしていく段階でも、藤井システムの場合は動きません。
将棋のセオリーを無視した居玉で戦うのが藤井システムの最大の特徴です。

桂馬を跳ねて藤井システムの攻め開始-藤井システムの定跡、手順3

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駒組みが進んでいった段階で、桂馬の跳ねが炸裂。
最後の4五歩が強烈な1手となります。

藤井システムを使った攻め方

藤井システムに組んだ後の攻め方について解説していきます。
全てを紹介するのは難しいので、代表的な攻めのラインをご紹介します。

桂馬と角を使って相手の玉を攻める

藤井システムの特徴である、桂馬の跳ねと角の利きをいかした戦法になります。
相手の角をどかしつつ、穴熊へ潜る前の玉を狙い撃ちします。

相手の穴熊を狙い撃ちできる戦法

ポーンちゃん

藤井システムを使う時は相手の駒の動きをしっかりと確認してからが重要です。

攻めのタイミングは、相手が香車を上げた時になります。
このタイミングで桂馬と角道の歩をついて、玉への攻め筋をこじ開けます。
歩の1手が恐ろしく刺さります。

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藤井システムは現在、多くのバリエーションを持っており、一つの定跡には収まらないシステムとなりました。
最新の定跡を駆使した内容は、本でさらに詳しく理解することができます。

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ページ数	228ページ
著者	藤井 猛
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著者	佐藤 和俊
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将棋の効率的な勉強方法を解説！初段、二段を目指す人にオススメの将棋学習法

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