オセロの四大定石の1つとされる、兎定石をどこよりも詳しく解説します。
今回は、なぜうさぎ定石が打たれるのか、ローズ定石へと発展するのか見ていきましょう。
このサイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
オセロの兎定石とは
兎(うさぎ)定石は白が2手目に縦取りしてきた時に狙える定石です。
四大定石の1つとされており、ほぼお互いに互角の序盤となります。
損得がはっきりしているため、うさぎ定石になった場合はローズ定石へと進む事がほとんどです。
実戦でもよく使われる定石
兎定石は実戦でもよく打たれる定石です。
そのため、初心者がオセロの定石を覚えるのであれば、兎定石から覚えるのが良いと言われています。
形としても覚えやすいと言われているので、初めての定石として勉強していきましょう。
兎定石からの派生
★画像
兎定石からはローズ定石という形へ進んで行くのが一般的です。互いにほとんど損がないため、ローズまでは一直線という対局が多いです。
ローズ定石への変化が多いとは言え、兎定石からの派生は野兎、うさぎ外しといくつかあります。
兎定石からローズ定石への流れ
兎定石からの続きの局面です。
どのような手順でローズ定石になるのか繰り返し見てみましょう。
黒と白が分かれており、白がやや黒を囲むような形で落ち着きます。
兎定石を覚えたら、このローズ定石の形まで覚えるようにしましょう。
自分から窪みを作る手が特徴
ローズ定石の途中、白石が窪みを作ってしまうような手が悪手のように見えます。
しかし、この位置は白石にとって悪くない一手です。むしろ、先に打っておかないと、後々盤面が辛くなるという結果が起きやすいです。
ローズ定石にはこういった気になる場面も出てきますが、評価値として全く問題ないためよく使われる定石なのです。
ローズ定石からはさらに細かく派生していきます。
今回は兎定石としての紹介なので、ローズ定石の詳しい派生はまた別の記事で行います。
ローズ定石からの派生
- シャープローズ
- フラットローズ
- 手塚システム
兎定石からの他の変化
ここからは、兎定石からの他の変化について詳しく見てみます。
定石を知っている人ならば、ローズ定石まで進むことが普通なのですが、敢えて外してくることもあります。
必ず覚える必要はありませんが、兎定石からこのような変化があることは覚えておいてください。
※変化図
兎外し
兎定石後の一手目からの変化で白が仕掛けることができる、兎外し。
定石通りに、ローズにはしないという白の強い意気込みを感じさせます。というのも、兎外しは白の方が評価値の低い悪手になるからです。
もちろん、序盤なので兎外しをしたからと言って必ず負ける訳ではありません。
評価値は低いとは言え、兎定石を覚えたばかりのレベルの相手へ意表を突くことができます。
馬定石
馬定石は兎定石の5手目の変化になります。
ローズ定石の流れと比べると、位置がずれて端に置くような形になっています。
黒側の評価値はそれほど低くなく、実戦的な変化を仕掛けることができます。
研究不足の相手を咎められる強い変化の1つです。
鹿定石
鹿定石も兎定石の5手目からできる変化の1つです。
兎定石はローズ定石までが不利にならない定石として確立されていますから、鹿定石のように敢えて外すことで乱戦を仕掛けることもできます。
鶴定石
鶴定石は辺へと伸びていく一手です。馬定石や鹿定石と比べると評価値が低く、変化の可能性としては一番低いと言えます。
石を置くことで相手が石を置ける範囲が広まるのでオススメはできません。
三村流
最善手とは言いませんが、兎定石から三村流へと6手目で変化することもできます。
やはり打たれる頻度の少ない定石のため、黒がどこに石を置くのが最善なのか迷うことも多いです。でも、とりあえずe6で中割を狙う手が多いです。
大和久流
兎定石の6手目でできる変化になります。
大和久流の面白い手順として、最善がe6ではなくf3になるところです。このように評価値としては若干悪くなるのですが、相手が応手を知らないと同等の形勢になるります。
井上流
兎定石の7手目から変化する井上流も割と人気の高い変化です。
ただし次の1手、f6が雪うさぎという定石になり、多くの人が雪うさぎで返してくるので、井上流の先も相手の石に合わせてどう対応すれば良いのかを研究する必要があります。
横兎定石
横兎は兎定石の8手目から変化する形です。
評価値は黒白、お互いに0と悪くない手となりますのでローズ定石を外すという手としては有効となります。
兎定石の変化から覚えていこう
兎定石は変化の多い定石ですから、まずはローズ定石までを覚えていくのが良いです。
そして、ローズ定石までの形を覚えたら他の変化を覚えていくという流れにするのが無難です。
暗記だけでは定石は覚えるのが難しいので、何度もオセロで対局をこなして兎定石を使っていきましょう。