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チェス

初心者でも強くなれるチェスの覚えておきたい格言と意味

チェスの有名プレイヤーは多くの格言や名言を残しています。

その格言の中には、人間の心情や心理をいいあらわしたものだったり、チェスの真理に迫るようなものもあります。

 

今回は数ある格言や名言の中から、戦略性を広げ、好奇心を高めるものをまとめてご紹介いたします。

読むだけで、チェスが上達すると言っても過言ではありません。

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チェスの序盤に強くなれる格言や名言

 

序盤であるオープニングやポジションについての意味を持つ格言をまとめてみました。

序盤が苦手という人や中盤以降は得意なのにという人は是非ご参考ください。

 

タクティクスは、常にポジションが良いプレーヤーに現れる。

 

チェス上達において、タクティクスの練習が最も効果的と言われています。

チェックメイトや駒得を狙った駒の動きを対局中に見逃さなければ勝利も近いのですが、対局中にタクティクスの場面が出てくるのは、ポジションが良いプレイヤーであるというオープニングや駒配置の大切さを教えてくれる格言です。

 

上達という面で最も効果を発揮するのは、タクティクスかも知れませんが、それだけではいというバランスの大切さがわかる格言です。

 

序盤は本のように、中盤は奇術師のように、終盤は機械のように指しなさい

 

序盤、中盤、終盤のチェスの指し方を例えた格言です。

実は、この見方で直観的にあなたに足りていないものがわかりますよ。あなたが足りていないと思うのはどの部分でしょうか?

 

序盤早々クイーンを前線に出すのは悪い

 

クイーンは非常に強力なピースですが、序盤に最前線で使うのはオススメしません。

動ける範囲が少ない序盤は、クイーンが捕まりやすいのでポジションを作ってからクイーンを動かすようにした方が良いという格言です。

 

キャスリングできるときにキャスリングするのではなく、キャスリングすべき時にキャスリングすべきである

チェスの3原則の3つめには、キャスリングという原則があります。

しかし、キャスリングはできるときにするのではなく、すべき時にしなさいという格言になります。

実際にどの局面でキャスリングをするのか初心者のうちはわからないと思いますが、ただ単純にキャスリングをすれば良いという訳ではないという格言です。

 

駒を助けたら、駒が助けてくれる

これは序盤から終盤まで関わってくる格言ですが、駒を助けることによって、助けられた駒が最終的に助けてくれるという大切さを伝える格言です。

この格言で浮き駒作りを防ぐこともできるはずです。

 

ビショップがパスポーンを止める時には、一つのラインだけで止めるようにせよ。

ビショップの斜め移動を使ったライン止めは有力ですが、パスポーンを止めるときは1つのラインだけで考えよという格言です。

ビショップは斜め移動を2ラインもっていますが、あれもこれもと役割を持たせるのは返って攻めの起点を作られやすいと考えられます。

 

初手e4は最善であると(実戦の)試練で証明された。

フィッシャーの格言の一つで、e4の最善さを伝える内容です。

 

チェス盤上では、みせかけは長くは生き残らない

人間の世界では見せかけだけでも長く生き残っていくことができますが、チェスの場合は一瞬でボロが出ます。

例えば、始め立ての頃は、序盤にクイーンを動かされると焦ると思いますが、あくまでも見せかけなので、ひるまずに咎めていく必要があります。

 

悪い戦略でもないよりはまし。

初級者の人に是非覚えて欲しい格言の一つで、成功確率は低いかも知れなくても、戦略性を持ってチェスをした方が意味になるという言葉です。

 

チェスは1001の悪手の夢物語

チェスはスポーツと言われたり、心理戦と言われたり、知恵比べと言われることがあります。

しかし、実質は1001ある悪手にひっかからないためのチキンレースのようなものだという意味のある格言です。一定のレベルに達すると、この格言の真理が見えてくるのかも知れません。

 

心優しいものにチェスはできない。

つまり、チェスとはそういうことだと言わんばかりの格言です。

相手を惑わし、強烈な一撃をお見舞いする。心優しい人には決してできない行為です。

 

チェスの中盤に強くなれる格言や名言

続いては、盤面が進んだ中盤以降のチェスの格言や名言をご紹介いたします。

駒が激しく動くタイミングとなり、動かす手も多くあるので格言に従って筋を考えていくのも有力な上達方法です。

 

クイーンは相手の残ったビショップと違う色のマスに置け

クイーンが動き出す中盤、気を付けなければいけないのは、うっかりと忘れやすいビショップの利きです。

ビショップの色のマスを確認し、フォークをかけられないように注意をしましょうという格言です。

 

近代チェスはポーン構造とかそういうことにうるさい。そんなの忘れな。チェックメイトがゲームを終えるんだ。

オープニングを覚えたり、ポジショニングは大切なことだけど、本当に大切なチェックメイトを忘れてはいけない。

芸術でありながら勝負であることを忘れてはいけないという格言です。

 

中盤以降において、クイーンは盤中央に置くと強い

クイーンを置く位置として中央が強いという格言で、どうにかしてクイーンを活用させようと考えた時、中央にいるとタクティクスを発見しやすいです。

 

中盤でルークはオープンファイルに使うのもよく、パスポーンをサポートするのもよい

ルークを中盤で役立たせる格言として、オープンファイルかパスポーンをサポートする配置にせよという内容です。

オープンファイルは、開けた縦の列を指し、パスポーンはポーンの進む方向と両ファイルにポーンがない状態を意味します。

 

自分の残ったビショップとポーンを同じ色に置いてはいけない

ビショップは斜めに移動することから、初期位置にいた色にしか動けないという特性を持っています。

そこで、ビショップが片方かけてしまった場合は、残ったビショップの色に気を付けてポーンを進めなさいという格言です。

ここぞという時に、ビショップが使えなくなったりすることを防ぎます。

 

相手キングがいるファイルを開くためなら、ポーンの犠牲は安い

相手キングがいるファイルをオープンにすることの重要性がわかります。魂を売ってでも、相手のキングを狙っていきます。

 

パスポーンは突かねばならない

どちらかというと終盤寄りだとは思いますが、パスポーンは突くことで良い流れを持ってくるという格言です。

 

パスポーンができたら、パスポーンの前のマスをピースでアタックせよ

先ほどの格言に対するような内容で、パスポーンがあれば前進を食い止めるために、守りなさいという格言です。

パスポーンが生まれるということが、どれほど有利な展開に繋がるのかがわかります。

 

ピンされた駒の防御力は空想のものだ。

ピンされても、後ろの駒は守れているというのは空想でしかないという格言です。

合い駒出来ているから大丈夫と思っていたら、そこから一気に負けてしまうことも。

 

チェスは臆病者にはむかない。

中盤に覚えておきたい格言です。相手から攻めや返しを受けた時に、逃げることだけを考えていては勝ちを掴めないということです。

駒損を恐れずに戦略性を持って動かすことが大事ということです。決して逃げるな!という訳ではありません。

 

ミスはそこにあり、指されるのを待っている。

中級者以降の人への格言で、ミスは偶発的に起こるのではなく、指されるのを待っているというメッセージです。

つまり、一見良い手に見えても、相手の戦略なのではないかということにも気を付けるとも捉えることができます。

 

チェスは微妙な判断の問題。いつパンチをするか、どう身をかわすかを知ることの。

チェスで強くなるためのコツとして、守る時に守る、攻める時に攻めるという黒か白の問題ではなく、常に揺れているような感覚で、何処にも染まらない状態から手を出していくが大切だという格言とも捉えることができます。

 

主導権を握っている側だけが攻撃する権利をもつ。

状況が悪くなり、苦し紛れの無理攻めは有効ではないという格言です。

攻撃する権利を持ちたいのであれば、主導権を握ることからはじめなさいということです。

 

チェスの終盤に強くなれる格言や名言

ここからは、チェスの終盤を対象とした格言や名言をご紹介いたします。

あと一歩のところで相手に勝ちきれない!という人は是非ご覧ください。

 

メイトを狙うときには、慌ててチェックせずに逃げ道を塞げ

相手のキングをチェックメイトする時は、すぐにチェックするのではなく、退路を断ってからチェックせよという格言です。

将棋でも、玉は囲うようにして寄せろという格言があり、ただチェックをかけるだけでは、逃げられてしまうという意味となります。

 

キングは戦うピースである

チェスはキングを取られると負けるゲームなので、常に他の駒に守らせながら大切に扱います。

しかし、終盤のキングは守るだけではなく、戦うピースとして使うのが良いという格言です。

あなたのキングは、最後までコーナーに閉じこもってはいませんか?

 

クイーンの「creeping move」を考慮せよ。

中盤から終盤で役立つ格言で、クイーンを上下左右の1マスに移動させる手を考えよという格言です。

たった1マス動かすだけですが、動ける駒の範囲が180度変わることで、勝機をつかむというテクニックです。

 

7段目に侵入したルークは強い 

ルークを上手く活用するための格言の一つで、7段目に入ることが出来れば相手の駒の動きを抑制させることができます。

逆に、相手にルークの侵入を許してはいけないという格言でもあります。

 

盤端のナイトはいないと思え

端にいるナイトの弱さをあらわす格言でもあります。ナイトは中央に展開して使えという意味と、序盤でもなるべく展開していった方が良い駒という考え方もできます。

 

ナイトはクイーンと組み合わせて使うと強力である

ナイトの変則的な動きは、純粋に強力なクイーンと組み合わせることで力強さを増します。

中盤以降は、ナイトとクイーンの組み合わせでチャンスを掴める機会も多いです。

 

通過ポーンは、鍵をかけて閉じ込めておかなくてはいけない犯罪者だ。警察による監視のような生ぬるい方法では不十分だ。

中盤以降で考えられる格言の一つで、通過したポーンがどれほど危険かを例えたものです。

ポーンなら後回しで良いかと思ったら大間違いという戒めの言葉でもあります。

 

良い手を見つけたら、もっと良い手を探しなさい

序盤、中盤にも言えることですが、特に終盤で覚えておきたい格言です。

一見、勝ちのように見える手筋に抜けがあったりすることもあるので、良い手を見つけたら、さらに深く考えてみることで、勝利により近づけるかも知れません。

 

序盤を勉強すると序盤が分かるが、終盤を勉強するとチェスが分かる。

終わりを勉強することで、チェスの全貌を掴めるという格言です。

終わり合ってこその序盤という意味でもあります。

 

勝った局より負けた局の方から多く学べます。良い棋士になるには何百回と負けなくてはいけません

オンラインや対面での対人戦が苦手、負けるのが怖いという人の励ましにもなる言葉。勝ち負けが全てではなく、負けることにもメリットがあるという格言です。

 

チェスは30から40パーセントは心理戦だ。コンピューターと戦うとこれがないので混乱させることができない。

CPUとの対戦も勉強になるが、やはり人間同士の駆け引きにチェスの真髄があるという格言です。

そして、コンピュータが人間に勝つようになってからもチェスが愛され続ける理由こそ、この心理戦にあるのではないでしょうか?

 

私が白を指す時私は勝つ。なぜなら有利な白側だから。私が黒を指す時私は勝つ。なぜなら私はボゴリュウボフだから。

外国人らしいユーモラスな格言です。黒を指すあたりを読んだときに、どんな格言なんだ!?とワクワクしてしまった人は大勢いるはずです。

 

孤独なとき、自分が世界の中で部外者と感じる時、チェスをしなさい。チェスは精神を高揚させ、戦争の助言役になるでしょう。

言葉通りに読めば、言葉通りの意味でしかありませんが、実に奥深い格言です。

戦争の助言というのは、チェスにおける戦略や戦術が役立つということから来ているように読めますが、実際はチェスの終盤の虚しさを比喩したものです。

戦争。つまり、対局に勝っても負けても、盤面に残っているのはいくつのピースですか?失ったピースは戻ってくるのでしょうか?そんなメッセージが込められています。

チェスが上達するおすすめの本

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ここからはじめるチェス

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1188円(税込)

チェスをこれから始める初心者から初級者向け

チェスプレイヤーでもある渡辺暁さん著者の初心者向けの本。駒の動かし方から活用方法まで初心者から初級者向けによくまとめられた本です。わかりやすさで言えばダントツでオススメできる本なので、これから始めたいという人に是非手にとって欲しい一冊です。
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著者 渡辺暁

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チェス戦略大全I 駒の活用法

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こちらの本は初心者ではなく中級者を目指す人向けです。様々な戦術、オープニングの意図などを丁寧に解説してくれており、これまで感覚で指していたチェス思考を変えてくれる一冊です。初級者からどう上達すれば良いのかわからないという人は是非手に取って見てください。
発売日 2009年10月30日
ページ数 285ページ
著者 ルディック・パッハマン

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