カテゴリー
将棋 将棋の囲いと崩し方 船囲い

舟囲いの弱点解説!四間飛車等で舟囲いを崩す攻め方を伝授

居飛車の囲いの1つ舟囲いの崩し方をご存知でしょうか?
短い手数で組める舟囲いの崩し方や弱点を知っておけば有利に立ち回れるようなります。

今回は、舟囲いの弱点から基本的な崩し方まで覚えていきましょう。

舟囲いの特徴

舟囲いの特徴

舟囲いは居飛車の囲いの一つで、相手が振り飛車の際に採用される囲いです。
横からの攻めに強い反面、縦からの攻めを苦手とします。

舟囲いの弱点

まずは、舟囲いの弱点となる位置を確認していきましょう。
弱点がわかることで、舟囲い崩しの手筋の意味も理解しやすくなります。

玉頭が弱点になりやすい

玉頭が弱点になりやすい

まず一つ目の弱点は舟囲いの玉頭です。
手数を少なくし、急戦を狙っているため囲いの守りは最低限です。

玉頭、角頭あたりを舟囲い側は責められるのを嫌います。
しかし、振り飛車に使う囲いですから、飛車は基本的に横から攻めてくると予測され、囲いとしても機能しているのです。

横からの攻めにも弱い

舟囲いは横からの攻めにも弱い

舟囲いは横からの攻めに強いのかと聞かれると、縦への攻めよりは耐久性はあるものの、横の守りも美濃囲いには劣ります。

基本的に玉をしっかりと囲ってしまえば、振り飛車側が安全なので、振り飛車が優位に立てる事が多いです。
必ずしも、舟囲いの横から攻めてはいけない訳ではありません。
相手の攻撃をしっかりと捌ければ、美濃囲いを完成させた後、横から崩していくのも戦術として有りです。

ただし、相手の舟囲いの狙いは堅い守りではなく、最低限の囲いで急戦を仕掛けることであることが多いです。

片方ではなく縦と横の挟み撃ちで追い詰める

片方ではなく縦と横の挟み撃ちで追い詰める

縦、横と両方から攻め筋を作っていけば舟囲いの形は段々と崩れていきます。
両方から崩すということも舟囲いの弱点と認識して、この後の舟囲いの崩し方をご参考ください。

舟囲いの崩し方や攻め方

ここからは実際の手筋を見ながら、舟囲いの崩し方をご紹介します。
例とする盤面と全く同じ状況を作るのは難しいですが、似たような形を目指して駒を動かしていくと、舟囲いを崩していくことができます。

2段飛車で銀を崩す

2段飛車で銀を崩す

  • 8二飛打

舟囲いの崩し方の基本は2段目に飛車を置くことです。飛車が王を捉えることで周りの駒の動きを抑制しています。
相手も迂闊に動く事はできないので、ここから舟囲いを崩していきます。

持ち駒を使って守り駒から狙う

持ち駒を使って守り駒から狙う

  • 4二金
  • 5三銀打

舟囲いの横の守りを担うのが金です。
この金に対して持ち駒を使って攻撃を仕掛けていきます。
飛車が効いているので、相手の金は簡単には逃げたり攻撃できません。

このまま守り駒に攻撃を集中させていくと舟囲いの守りを突破することができます。

7四角や6四歩などで攻めの展開を作る

7四角や6四歩などで攻めの展開を作る

  • 7四角

角があれば7四角、7五角などとして攻撃の手数を増やしていきます。
駒がなければ、6四歩なども一手遅いですが舟囲いを崩すための溜めになります。

飛車で相手の玉に狙いを定め、他の駒で守りを剥がすというのはどの囲いにも有効なので、ぜひ覚えてみてください。

舟囲いは歩からの攻めも有効

舟囲いは歩からの攻めも有効

先ほどは銀打ちでしたが、歩でも十分な攻めになります。
歩と金交換は不味いと逃げても、5四桂で金が逃げられなくなります。
舟囲いを横からの手筋の基本として是非覚えておきたい攻め方です。

4ニ銀の舟囲いの崩し方弱点

4ニ銀の舟囲いの崩し方弱点

舟囲いの形でよくあらわれる4二銀型ですが、この場合は2段目に飛車ではなく、1段目から攻めるのが有効です。

飛車を1段目に回しても、玉がいるため直ぐには攻撃を仕掛けられません。
そこで舟囲いに使えるのが送りの手筋です。

銀や金を2ニの地点に打ちます。当然、相手は無視できないので玉で取りにいきます。
そこで飛車が相手の金へ仕掛けていくことで、舟囲いはほぼ崩壊状態です。

送りの手筋は様々な局面で使える手筋なので、是非覚えておきましょう。

4ニ金型の舟囲いの崩し方や弱点

4ニ金型の舟囲いの崩し方や弱点

4ニ金型の舟囲いには弱点である縦から攻撃していくのが良いです。
特に香車を使った攻めは分かりやすく実戦での再現性も高いのでおすすめです。

香車を2六に置くことで縦からの攻めが考えられます。また、相手が守るようなら縦と横の両方向から攻める手が考えられます。

このように少し離しれた位置から攻撃手段を増やしていくと舟囲い崩していくことができます。

力を溜めながら舟囲いを崩そう

今回は舟囲いの弱点や崩し方をご紹介しました。
ある程度、駒があれば色々な方向から攻めていくことができます。
但し、舟囲いは手順が短いので相手から仕掛けてくる事が多いです。
まずはしっかりと受けて、舟囲いの隙をついて咎めていきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。