今回は将棋における封じ手のルールについて簡単に説明します。
今回、封じ手についてわかること
- 封じ手が行われる対局とはなにか?
- 封じ手のメリットはなに?
- 封じ手が行われるタイミングや時間について
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将棋の封じ手のルールとは?
封じ手とは2日に渡って行われる対局で、1日目の最後の手を、直接盤面には指さず、封じ手用紙にどこに指すかを記入します。
この封じ手用紙を次の日の朝に開封します。
用紙内に書かれた指し手から対局開始となります。
つまり、封じ手とは対局が日を跨ぐ際に、手番を持った側が夜中も考えられると不利になるため、予め指す手を決めておく事が封じ手です。
封じ手に入る時間
対局にもよりますが、名人戦であれば18時30分に手番持っていた方が封じ手を行います。
先手や後手など関係なく、規定の時間に到達した時に手番であるかどうかか重要です。
封じ手採用のメリット
封じ手を採用するメリットは、互いに公平性を持って2日制の対局を行えるという事です。
封じ手がなければ、手番を持って中断された側は、実質待ち時間をオーバーして次の手を考えることができます。
封じ手はいつから存在するルールなのか
将棋で封じ手が採用されたのは、1927年からです。
少し前にチェスでは既に封じ手が採用されており、公平性をある程度保てたと判断しての本実装でしょう。
将棋の対局の中断はどちらが有利なのか?
ここからは、封じ手においてどちらの手番が有利なのかにも触れていきます。
封じ手は、公平性を求めたルールではあるものの、わずかに有利、不利があるように思えます。
封じ手がない場合は不平等になるのか
もしも、封じ手が採用されていなかった場合、手番を持った側が有利になります。
なので、封じ手がない場合は不平等になると言えます。
封じ手によって互いの有利差が縮まっていることは確実です。
封じ手はタイミングが重要
封じ手が有利に働くためにはタイミングが重要です。
例えば、間違いなくこの一手しか指せないだろうという局面での封じ手は相手も簡単に予測できてしまいます。
逆に、さまざまな手が考えられる局面での封じ手は相手が予測しづらい為、有利な封じ手であると考えられます。
封じ手も戦略の1つである
将棋において封じ手も戦略の1つです。
自分の持ち時間をかけて封じ手の権利を得ることも盤上外での戦いです。
また、最近では封じ手を予想するという参加者側の楽しみもあり予想大会なども大盤解説ではやっていたりもするそうです。