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囲碁

囲碁の序盤の打ち方~布石を打つ考えと隅に石を置く意味を初心者へ解説

囲碁のルールを覚えた後に躓くのが序盤の石の打ち方です。
今回は、囲碁の序盤ではどのように動いていけば良いのかをご紹介します。

囲碁の序盤は隅に石を置いていこう

囲碁の序盤は隅に石を置いていく手が有効とされています。
皆さんも囲碁の対局で中央ではなく端から石が置かれていくのを見た事があるのではないでしょうか?
ここでは、なぜ囲碁の序盤は隅に石を打つのが良いのかについても解説します。

囲碁の盤面の見方

囲碁の盤面の見方

囲碁盤の線の見方

まずは、囲碁の盤面の見方を覚えましょう。
隅、辺、第一線、第二線などに注目しましょう。

色々な場所に石を置く事はできますが、序盤に石を打つなら隅がおすすめという訳です。

囲碁の序盤は隅に石を置き布石を打つ

囲碁の序盤は隅に石を置き布石を打つ

囲碁の隅は第三線、第四線になります。
この位置は、低すぎず浮きすぎずのちょうど良い高さです。

 

囲碁盤の第一線と第二線

例えば、第一線や第二線は位置が低過ぎるので、石を置いても自分が得られる陣地は僅かです。

 

囲碁の第五線は位置が高すぎる

次に、第五線以上に石を置くと、石が浮きすぎて自軍の陣地が安定しません。相手より低く打たれると相手に隅の地を取られることになります。

そこで、安定しているのが第三線と第四線になる訳です。隅の地を確保しながら中央にも伸びていける良い場所なのです。

隅の種類

隅の種類

隅は細かく位置に名前が付けられています。
それぞれの位置に特徴があるので是非覚えてみて下さい。

隅のどの位置に石を置くかによって、囲碁の序盤の布石に変化が現れます。

隅の種類

  • A地点は星
  • B地点は高目
  • C地点は小目
  • D地点は三々
  • E地点は目外し

囲碁の星

星は隅の中でもオーソドックスな位置になります。囲碁盤の黒い丸の部分が星になるので覚えやすいです。

外側にも中央にも影響するので、序盤だけでなく中盤の動きにも活躍できます。

高目

高目

隅の一手、高目(たかもく)はやや中央を目指した一手です。

また、高目は2か所存在するため、上下どちらから中央、辺を狙っていくかが変わってきます。

序盤ではなく中盤を見据えた一手なので、初心者には

小目

小目

小目(こもく)も隅の一手の1つで、星よりも1つ下の線に打ちます。

星が中央を見据えた置き方だとしたら、小目は隅の地をしっかりと取りに行く手になります。

攻守で言うところの守りよりの一手とも言えます。

三々

三々

三々(さんさん)は第三線に石を置く隅の一手です。

隅の中で最も低い位置に打つ三々の狙いは、隅の陣地を確実に作ってくための一手です。

中盤での中央での戦いにはやや出遅れ感のある位置です。

目外し

目外し

目外しは星や小目などに比べるとトリッキーな一手になります。

目外しからの定石は長く複雑なものになりやすいのが特徴です。相手を誘い込むような一手にもなり、相手がカカリを仕掛けてくることが多いです。

陣地は広くを意識する

隅に石を置いたら2手目以降も隅に石を置くのが好手となります。
そして、2手目以降は陣地を広く取っていく事を意識して隅に石を置いていきましょう。

陣地は広くを意識する

同じ隅に置くのは過剰で相手に他の隅を取られてしまいます。
別の隅に石を置き、盤面全体に陣地を広げていく意識で打ちましょう。

相手の石の置き方で対応を変える

相手も隅に石を置いていくのが囲碁の序盤の定石です。
基本は互いに隅を置いていくという動きで良いのですが、相手が自分の石の近くに置いてきたら、相手の手に応えなければいけません。

カカリに対して応えない、手抜きという手もありますが、慣れないうちはしっかりと受けると碁が安定すると思います。

相手の石が近くに置かれた場合

相手の石が近くに置かれた場合

相手がカカリを仕掛けてきた場合の序盤の動きを解説します。
大体、8手目くらいになるとカカリのような局面が増えてきます。
さて、序盤ではどのように対応するのが良いのでしょうか?

手抜かずしっかりと対応

基本は手抜きせず、カカリには小ゲイマと低く構える手がおすすめです。(5手目)
相手も簡単にはこの石を攻撃できなくなります。

 

また、ハサミという相手の石を挟んで圧力をかける手もありますが、初心者のうちはあまりオススメじゃないかも知れません。(5手目)
乱戦になりやすく、盤面を見るのが難しくなり負けやすくなります。
また、相手との戦闘は定石が重要となるので、まだ定石をマスターしていない人は、しっかりと守りを固める手が良いです。

相手が陣地を広げている場合

次は逆の立場で考えてみましょう。
相手が陣地を広げている時、囲碁の序盤の動きとして自分からカカリをするという手もあります。

相手の陣地にカカリをいれる

白番の場合、黒に自由に伸びてもらうの面白くありません。
そこで、自分から相手の石にカカリを行います。(7手目)

黒側の応手は守るか攻めるかの2択です。
この場合は上の隅との連携も図るため、白石へハサミを入れるのが良さそうです。(8手目)

白がここで手抜きすると、先ほどの一手の意味がなくなってしまうので中央へ伸びるような手が好手です。(9手目)

序盤の基本は陣地の拡大

カカリは相手の隅の石に対して有効です。
カカリを入れる方向によって自分が取れる陣地が違ってくるので、盤面を見ながら打つ位置を決めてみてください。

ポーンちゃん
ポーンちゃん
まずは自分の陣地を広くする。これを意識して動いてみましょう。

隅に石を置き終えたら囲碁の最序盤は終わり

隅に石を置き終えたら囲碁の最序盤は終わりです。
ここから隅の周りを強化したり、中央へ向かって陣地を広げていきます。

とにかく、囲碁の序盤は隅を打つ手が強いということ、どうして隅が良い手なのかを覚えていただければと思います。

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