今回は、終盤についてご紹介していきたいと思います。
終盤は将棋において、勝敗を決する場面です。
序盤、中盤にできた盤面から、寄せに持っていきます。
将棋初心者における、終盤でつまりやすいポイントについて見ていきましょう。
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囲いの崩し方が分からない
終盤、お互いに駒を取り合ってきた最中、自分が自由に動けそうな手番がやってきました。
しかし、相手は玉を囲っているので、どこにおいて攻めても王手にならならいし、相手から取られてしまうので意味がない。
結局、適当に指したら相手の番になり、そのまま敗局なんてことに。
矢倉にしろ、美濃囲いにしろ初心者の私たちは、相手の囲いを崩すすべを知りません。
早い話、相手の囲いの弱点を知れば良いということですが、対局によって状況も異なるし、一つ一つ覚えていくのなんて無理ですよね。
そんな時は、端にある駒から狙っていくようにします。
出来れば玉を守っている金銀に目を付けたいところですが、初心者同士のうちは端の歩からで良いと思います。
ただし、上からの攻めに弱いのか、横からの攻めに弱いのかは把握しておくと良いです。
覚えるのが難しいのであれば、玉が囲われてる形を見てください。
横長の長方形なのか、縦長の長方形なのかとみると、どちらの方が弱くて強いのかというがわかると思います。
自分が攻めて良いのか、守らないといけないのかがわからない
終盤におけるパターンとして、王手はかけられていないけど攻めに回って良いのか、それとも守った方が良いのかわからないことがあります。
要は、チャンスなのかそうでないのかの判断です。
その時のかんたんな形勢判断として、自分の玉にたいして、相手の駒がどれほど向けられているかによって変わります。
相手の攻め駒が2~3枚以上玉付近にいる場合は、かなり危険信号だと思って下さい。
また、詰みは攻め駒が4枚以上あると作れるとかチャンスとか言われているので、相手の攻め駒の枚数だけでも把握しておくと自身がピンチなのかがわかります。
最初のうちは、枚数を見てギリギリな攻めをする感じでも良いのではないでしょうか。
動かせば王手をかけられる駒が2枚以上あるという場合は、相手の手持ちにも要注意して守りを強くした方が良いかも知れません。
攻め崩しに有効な駒を覚えておく
攻め崩しに使える駒の代表格と言えば、大駒である飛車と角です。
特に成ったあとの大駒は隙がないので、相手玉を睨むような配置にいると、一気に詰みやすくなります。
そして、相手駒を飛び越えることのできる桂馬。
こちらも相手の陣形を崩す上で有用な役割を果たします。
様々な場面で役に立つ駒ですので、使いすぎず最後に温存しておくのも手です。
金や銀は機敏に動き回ることのできる駒ですから、詰めには欠かせない駒です。
最低1駒は手元に温存しておきたいですが、守りの駒としても有能なので、状況によって上手く使わなければいけません。
相手の玉は挟み撃ちを狙って詰んでいく
玉と言うのは見た目以上にすばしっこく、簡単には捕まりません。
そんな時に覚えておいて欲しいのが「挟み撃ち」という考え方です。
玉を最も簡単に詰みに持っていく方法は、挟撃と言われているので、相手玉を囲うように駒を配置すると勝ちやすいです。
初心者が終盤で大事なのは、詰将棋?手筋?
どちらかは必要ないとは言いませんが、ここでも役に立つのは手筋だと思っています。
覚えるのは大変ですが、囲いの崩し方を一つでも覚えると、駒の動かし方というのを理解できるようになってきます。
ここを覚えてしまうと、いま攻めに必要な駒は何かというのが見えてきます。
詰将棋をやっていたからこそ、勝てる対局も存在します。
どちらも大切ではありますが、対局に勝つではなく、相手の囲いをちょっとずつ崩して、玉を動かさせるということを目標にするのが良いと思います。
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