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天才チェスプレイヤーのボビーフィッシャーの凄さとは?ボビーフィッシャーを探してや世界で活躍した生涯を解説

偉大なるチェスプレイヤーとして知られるボビーフィッシャー。
しかし、複数回の引退、自ら世界チャンピオンの席を放棄など通常では考えられない行動も起こしていました。
天才故の奇行とも言われるボビーフィッシャーの生涯やボビーフィッシャーの名を使った映画などについてご紹介します。

ボビーフィッシャーとは

ボビーフィッシャーとは

ボビーフィッシャーは1943年3月9日生まれのアメリカ人です。そして、アメリカ人初のチェスの世界王者となった人物です。
2008年1月17日にその生涯を終え、チェスの天才プレイヤーだったと今でも語り継がれています。
未だにボビーフィッシャーの対局から学べるものが多く、対局集も数多く販売されています。

ボビーフィッシャーのプロフィール

名前

BOBBY FISCHER(ボビーフィッシャー)

生年月日

1943年3月9日

年齢

64歳

アメリカ史上初の世界チャンピオン

アメリカ史上初の世界チャンピオン

ボビーフィッシャーはアメリカ史上初の世界チャンピオンとなったチェスプレイヤーです。
当時、チェスの世界チャンピオンはロシア人で、ロシア人にチェスで勝つことはできないとさえ言われていました。
そんな中、数々の強豪を下してロシア人から王座を奪い、ボビーフィッシャーが世界チャンピオンへと輝くのです。

独自の棋風で天才と称された

ボビーフィッシャーの棋風は他のプレイヤーに例えられるものではなく、ボビーフィッシャー独自の棋風が特徴的でした。
当時では思いもつきもしない手で数々の対局に勝利し、天才と称えられていました。

ボビーフィッシャーの対局

こちらは、クイーンを捨てて勝つという斬新な棋譜。
是非ゆっくりとボビーフィッシャーの凄さを堪能してみてください。

羽生善治もボビーフィッシャーの対局集から学ぶ

羽生善治がチェスを勉強した際にもボビーフィッシャーの対局集を活用していました。
羽生善治が参考にしていた時期からすると、ボビーフィッシャーの対局は古い部類になるはずですが、ボビーフィッシャーのセンスは現代でも通用するほどだったのでしょう。

世界王者となったボビーフィッシャーの生涯

ここからは、ボビーフィッシャーの生涯について詳しく解説していきます。
いつからチェスをはじめて、どのようにして世界チャンピオンになったのかを解説していきます。

6歳でチェスを覚え、15歳でGMになる

6歳でチェスを覚え、15歳でGMになる

ボビーフィッシャーがチェスを覚えたのは6歳の頃です。将棋や囲碁のプロ棋士と比べても、学び始めたのは決して早くないことが分かります。
しかし、ボビーフィッシャーはグングンと腕前を上げて、14歳にはIM(インターナショナルマスター)になり、15歳でGM(グランドマスター)になりました。

世界チャンピオンになるまでに複数回の引退

ボビーフィッシャーはGMになってからすぐに世界チャンピオンになったのではありません。
19歳と25歳の頃には数年に渡る引退時期があり、国際戦に出場しない時期などがありました。
天才ながらも神出鬼没なボビーフィッシャーに周囲は混乱といったところでしょうか。

世界王者のボリス・スパスキーと対局し勝利

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27歳で復帰したボビーフィッシャーは、わずか1年でFIDEレートで世界ランク1位を獲得。
そして、1972年の世界選手権で世界王者のボリス・スパスキーに勝利し、アメリカ人初の世界チャンピオンになります。
当然、アメリカ全土で英雄扱いされることになり、これから華々しいプレイヤー人生を送ると誰もが思っていました。

FIDEとの交渉決裂で世界チャンピオン戦を放棄

ボビーフィッシャーが世界チャンピオンとして君臨していたのは、1972年から1975年の僅か3年です。
天才と称えられたボビーフィッシャーが3年しか世界チャンピオンでなかった理由は強さとは別の所に理由があります。

ボビーフィッシャーは、世界チャンピオンの防衛線にてFIDEに対局条件をいくつか提案しました。
例えば、対局中は対局者以外同席させない、カメラで撮影しないなどの条件です。

しかし、いくつかの提案は拒否されてしまったため、ボビーフィッシャーは自ら防衛線を放棄し、世界チャンピオンの座を降りることになりました。

アメリカ国籍を剥奪され隠居生活を送る

その後、ボビーフィッシャーは数々の対局を拒否するようになり、チェスの表舞台には登場しなくなりました。
しかし1992年に、1人のファンの手紙がボビーフィッシャーを動かして、ユーゴスラビアでボリス・スパスキーとの対局が実現します。
そこで問題となったのが、当時アメリカはユーゴスラビアに対して経済措置を取っており、アメリカ人であるボビーフィッシャーがユーゴスラビアで経済活動をすることは禁止と伝え、対局には出るなと伝えられました。

ボビーフィッシャーはこの指示を無視し、結果的にアメリカ国籍を剥奪されることになります。
こうして、ボビーフィッシャーは完全にチェスの表舞台から姿を消して、余生をアイスランドで過ごした

ボビーフィッシャーに関した映画「ボビーフィッシャーを探して」

ボビーフィッシャーに関した映画「ボビーフィッシャーを探して」

ボビーフィッシャーに関した映画であるボビーフィッシャーを探してというものが存在します。
話の中にボビーフィッシャーに関する話も出てくるので、興味がある人は一度視聴してみてはいかがでしょうか?

ボビーフィッシャーを探してのあらすじ

それでは、簡単にボビーフィッシャーをさがしてのあらすじを簡単に解説します。
ボビーフィッシャーは実話をもとに作成された映画ですが、ボビーフィッシャーを主人公にしたエッセイ的な映画ではありません。
全く別人の子供が主人公であり、ボビーフィッシャーの再来だと思わせるような天才プレイヤーでした。
主人公は数々の大会で優勝していくのですが、次第にプレッシャーや回りかるの重圧を受けて思い悩むようになり、話が進んでいくという内容になっております。
チェス好きなら楽しめる映画だと思うので、一度見てみて下さい。

ボビーフィッシャーの本で勉強することをお勧め

最後に、ボビーフィッシャーに関する本をご紹介します。
特に対局集は羽生善治も使っていたというのですから、チェスの1人での勉強にも最適です。

1位
ボビー・フィッシャー 魂の60局

ボビー・フィッシャー 魂の60局

0円(税込)

棋譜を成るべるだけで感動

これが伝説のプレイヤー・・・と棋譜を並べるだけでボビーフィッシャーの凄さを実感できる一冊です。アンリミでは無料で読むことができます。

チェスが上達するおすすめの本

1位
ここからはじめるチェス

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1188円(税込)

チェスをこれから始める初心者から初級者向け

チェスプレイヤーでもある渡辺暁さん著者の初心者向けの本。駒の動かし方から活用方法まで初心者から初級者向けによくまとめられた本です。わかりやすさで言えばダントツでオススメできる本なので、これから始めたいという人に是非手にとって欲しい一冊です。
発売日 40293
ページ数 194ページ
著者 渡辺暁
2位
チェス戦略大全I 駒の活用法

チェス戦略大全I 駒の活用法

2420円(税込)

中級者を目指すプレイヤーのバイブルになる本

こちらの本は初心者ではなく中級者を目指す人向けです。様々な戦術、オープニングの意図などを丁寧に解説してくれており、これまで感覚で指していたチェス思考を変えてくれる一冊です。初級者からどう上達すれば良いのかわからないという人は是非手に取って見てください。
発売日 2009年10月30日
ページ数 285ページ
著者 ルディック・パッハマン

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