羽生善治と藤井聡太の対局！第72期ALSOK杯王将戦の解説と棋譜

今回は歴史的対局となった第72期ALSOK杯 王将戦の羽生善治と藤井聡太の対局について解説していきます。

2023年1月から3月に行われた対局。羽生善治が藤井聡太王将に勝てば、人類初の100期を達成するということもあり大きく話題になったタイトル戦です。

第72期ALSOK杯王将戦とは

第72期ALSOK杯王将戦は八大棋戦の1つで、勝利者には王将という名誉が与えられます。

今回は藤井聡太王将に羽生善治9段が挑戦することになりました。

誰もが知る天才同士の対局ということで大盛り上がりとなった王将戦。ハイライトとともに名盤面をご紹介します。

羽生善治と藤井聡太の王将戦 各局解説

それでは、さっそく藤井聡太と羽生善治の王将戦の結果と各局の解説を見ていきたいと思います。

詳しい動画も各局ごとにあるので是非ご覧ください。

第1局の解説

2023年1月8日から9日に行われた、羽生善治と藤井聡太の王将戦第一局。
羽生善治は一手損角換わりと言うプロ棋士の間では珍しい戦法を採用しました。

 

羽生善治の妙手が炸裂した3七歩。

一見、銀のタダ取りに見える藤井聡太の手ですが、飛車の成り込みから、香車を取るまでの流れがあり銀を取られても形成有利という難しい一手を指します。

プロでも難しいと言う局面が何度も現れました。
結果としては羽生善治が投了し、藤井聡太が一勝を獲得しました。

さらに詳しい解説は動画にてご覧ください。

第2局の解説

先手が羽生善治、後手が藤井聡太となった第二局目。
相掛かりとなり、早い攻めを展開していく対局となりました。

藤井聡太が仕掛けた一手、その後、玉を中住まいする形になり落ち着きます。

 

角を使って桂頭を狙っていく藤井聡太。
飛車も攻撃視野にあるので、羽生善治を後手に回らせる鋭い一手です。

 

8ニ金が鋭い攻めとなった羽生善治の一手。
銀と交換した後、飛車の打ち込みを狙っています。しかし、藤井聡太も見逃さず、適切な守りを見せます。

 

終盤は羽生善治有利で進み、藤井聡太が一気に攻めます。
一手間違えれば詰みという攻撃を続けるも、羽生善治が正確に捌き、藤井聡太の投了で決着しました。

これで、お互いに勝利数が1対1となりました。

さらに詳しい解説は動画にてご覧ください。

第3局の解説

2023年1月28日、29日に行われた王将戦3局目。
先手が藤井聡太、後手が羽生善治となりました。

序盤は振り飛車のような展開を見せましたが、歪な形からまとまりを見せました。

 

僅差で進んだ局面も、藤井聡太による寄せで羽生善治の投了という形で終了しました。
正確かつ強烈な攻めが羽生善治を追い込む形となりまし。

これで、藤井聡太の2勝1敗となります。

さらに詳しい解説は動画にてご覧ください。

第4局の解説

2023年2月9日、10日に王将戦の第4局が行われました。
先手が羽生善治、後手が藤井聡太となります。

角換わりの対局となり、腰掛け銀となりよく見る形となります。

 

羽生善治の完勝で終わった４局目。贔屓気味になりますが、タイトル戦で無双していた藤井聡太相手に、五角の戦いを見せる羽生善治に感動です。

 

さらに詳しい解説は動画にてご覧ください。

第５局の解説

2月25日、26日に王将戦の第５局が行われた。
先手が藤井聡太、後手が羽生善治になります。
横歩取りという羽生善治が得意とする戦法が繰り広げられますが、藤井聡太が最も研究に力を入れていた手かもしれません。

お互いに飛車と角を持ち駒にし、いつ緊張感のある終始緊張感のある状況が続きます。

 

藤井聡太が攻める展開となります。しかし、羽生善治の絶妙な受けで相手の攻め手段が枯渇。

 

最後は一気に藤井聡太が持っていく展開になり、羽生善治が投了しました。

これで、藤井聡太が3勝2敗となり防衛に王手をかけます。

 

さらに詳しい解説は動画にてご覧ください。

第６局の解説

3月11日、12日に王将戦の第６局が行われた。
羽生善治が後手、藤井聡太が後手となります。

両者が得意とする戦法、角換わりとなった第６局。羽生善治が負ければ藤井聡太の防衛という状況でした。

 

藤井聡太に流れが来る盤面。
先手の羽生善治は劣勢を強いられます。

 

羽生善治が詰めろを仕掛けるも、藤井聡太の切り返しで羽生善治を投了へ持っていきます。

藤井聡太が4勝2敗となり、王将防衛という形で幕を閉じました。

藤井聡太を止められるのは羽生善治しかいないと思っていたが、天才vs天才は藤井聡太が取ることに。
至らない点を改善し次に臨みます。と羽生善治の一言に涙した。

 

さらに詳しい解説は動画にてご覧ください。

藤井聡太が王将を防衛し八冠を目指す

今回、どのような結果になるのか不安と期待の中、藤井聡太が王将を防衛という結果になりました。
八冠も夢ではないと言われている藤井聡太。史上初の八冠達成の日は近いのかも知れません。
今後のタイトル戦もご紹介していきます。