将棋の八大タイトルの永世称号を皆さんはご存知でしょうか?
今回は、永世称号とはなんなのか、そしてどうすれば獲得できるのか条件について解説していきます。
また、誰が永世の称号を獲得してきたのかもご紹介します。
このサイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
将棋タイトルの永世称号の獲得方法
将棋のタイトルでもう一つ覚えておきたいのが永世称号(えいせいしょうごう)です。
永世称号というのは、タイトルを長く持っていたり、連続でタイトルを持っている場合に資格が与えられる名誉ある称号です。
タイトルによっては連続5期や通算10期など条件が違います。
永世称号 | 条件 |
---|---|
永世竜王 | 連続5期か通算7期の獲得 |
永世名人 | 通算5期 |
永世王位 | 連続5期か通算10期の獲得 |
名誉王座 | 連続5期か通算10期の獲得 |
永世棋王 | 連続5期 |
永世王将 | 通算10期の獲得 |
永世棋聖 | 連続5期 |
永世称号の取得が難しいのは棋聖と棋王?
永世称号の獲得が難しいタイトルは棋聖と棋王です。
両方とも永世称号の条件が連続5期の獲得のため、途中で防衛失敗してしまったら振り出しに戻ります。
だからと言って、通算10期も簡単に達成できる訳ではありません。
永世称号を獲得するということは、棋士にとっても非常にすごいことなのです。
王座のみ永世ではなく名誉
将棋の八大タイトルのうち、王座だけが永世ではなく名誉王座として資格を与えられます。
また、他の称号と違って現役でも60歳になれば名乗ることができます。この名乗りについて次の項目でご紹介します。
叡王は永世称号の条件がない
叡王は歴史の浅いタイトルなだけあり永世称号の条件がまだ存在せず、永世称号を取得している棋士もいません。
今後、何らかの条件が生まれて初の永世叡王が誕生するかも知れませんね。
永世称号を名乗れるのは引退後
永世称号の条件を達してもすぐに名乗れる訳ではありません。
永世称号のほとんどは、全て引退後に名乗ることができます。つまり、厳密には称号を獲得しているというよりは、引退後に称号を名乗る資格を手に入れていることになります。
また、名誉王座のみ現役でも60歳を満たせば名乗ることができます。
ニュースで永世称号を獲得と言われても、その後ほとんどの棋士が永世を名乗っていないのは、現役の棋士として活動しているからです。
永世称号を手に入れたプロ棋士 一覧
ここからは、永世称号を手に入れたプロ棋士をご紹介します。
永世竜王を獲得した棋士
棋士 | 獲得年 |
---|---|
渡辺明 | 2008年 |
羽生善治 | 2017年 |
永世名人を獲得した棋士
棋士 | 獲得年 |
---|---|
木村義雄 | 1945年 |
大山康晴 | 1956年 |
中原誠 | 1976年 |
谷川浩司 | 1997年 |
森内俊之 | 2007年 |
羽生善治 | 2008年 |
永世王位を獲得した棋士
棋士 | 獲得年 |
---|---|
大山康晴 | 1964年 |
中原誠 | 1977年 |
羽生善治 | 1997年 |
名誉王座を獲得した棋士
棋士 | 獲得年 |
---|---|
中原誠 | 1996年 |
羽生善治 | 1996年 |
永世棋王を獲得した棋士
棋士 | 獲得年 |
---|---|
羽生善治 | 1995年 |
渡辺明 | 2017年 |
永世王将を獲得した棋士
棋士 | 獲得年 |
---|---|
大山康晴 | 1965年 |
羽生善治 | 2006年 |
永世棋聖を獲得した棋士
棋士 | 獲得年 |
---|---|
大山康晴 | 1964年 |
中原誠 | 1971年 |
米長邦雄 | 1984年 |
羽生善治 | 1995年 |
佐藤康光 | 2006年 |
永世称号を獲得する今後の棋士に期待
今回は、将棋の八大タイトルの永世称号の獲得条件についてご紹介しました。
引退が近いと噂されている羽生善治が永世七冠を名乗る日も近いかも知れませんが、まだ現役として指している姿を見ていたいです。
そして、今後永世の資格を獲得していくのは、間違いなく藤井聡太です。
既に連続3期を達成しているタイトルもあるので、初の永世称号獲得もそう遠くありません。
「将棋タイトルの永世称号とは?永世称号の獲得条件と獲得した歴代棋士」への1件の返信
間違い、散見されます…。