今回は、初級者におすすめできるオープニングとして、キングズインディアンアタック(通常/KIA)について攻めの目的やポイントについてご紹介いたします。
キングズインディアンアタック(KIA)は、伝説的なチェスプレイヤーであるホビー・フィッシャーも活用してたくさんの勝利を飾った戦略的な開幕になります。
また、習得が簡単という部分においても、初級者におすすめできるものだと思いますので、是非参考にしてみてください。
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- 1 キングズインディアンアタック(KIA)の特徴
- 2 ①習得しやすいオープニング、トップでは指されない
- 3 ②戦略的なオープニングになる
- 4 ③相手への攻撃を意識しなければ、受動的になりやすい
- 5 ④成績は白38%勝利、引き分け37%、負け25%
- 6 ⑤コンピュータ価値は少し低め
- 7 キングズインディアンアタック(KIA)での攻め方やポイント
- 8 ①キングサイドへ圧力をかけていく
- 9 ②攻撃前にはキャスリング
- 10 ③E5へのポーン進出を考える
- 11 ④早い段階でのピース交換は避ける
- 12 キングズインディアンアタック(KIA)の各ピースの動かし方
- 13 ナイトの動き
- 14 ビショップの動き
- 15 ルークの動き
- 16 クイーンの動き
- 17 ポーンの動き
- 18 まとめ
- 19 ここからはじめるチェス
- 20 チェスをこれから始める初心者から初級者向け
- 21 チェス戦略大全I 駒の活用法
- 22 中級者を目指すプレイヤーのバイブルになる本
- 23 おすすめの関連記事を読む
キングズインディアンアタック(KIA)の特徴
チェスのオープニングを覚えることにおいて、最も重要なのは、プレイをする目的や狙い目です。
どういったメリットがあり、デメリットがあるのかを知ると、定跡を外れた後でも優位にプレイできます。まずは、キングズインディアンアタック(KIA)の特徴を一通りご紹介いたします。
①習得しやすいオープニング、トップでは指されない
まず、大前提としてキングズインディアンアタック(KIA)は習得しやすい初級者にオススメのオープニングとされています。
バリエーションが少ないので、基本的な動きを知ってさえいれば、序盤で事故を起こす可能性は低く、それでいて、堅牢な動きになるからです。
海外では、チェスクラブのような場所で愛用されており、アマチュアに人気の攻め方と言えます。変化が少ないため、トップレベルではあまり出てこない定跡でもあります。もちろん、0ではないらしいですがね。
②戦略的なオープニングになる
キングズインディアンアタック(KIA)を一言であらわすなら、戦略的なオープニングです。堅牢かつ、着々と相手のキングサイドを攻撃していく動きになるため、初級者に好まれるような、強烈な一撃をぶちかまして主導権を握るというプレイとは違います。
③相手への攻撃を意識しなければ、受動的になりやすい
キングズインディアンアタック(KIA)のデメリットを挙げるとしたら、相手への攻撃をしっかりと意識して動かさなければ、主導権を握られて受動的になりやすいです。
初級者にオススメしていますが、定跡通りにプレイしたからと言って、圧倒的な有利を獲得できるものではないということを覚えておきましょう。
悪手を指して、相手に手番を与えてしまえば、自然とキングズインディアンアタック(KIA)の形は崩されてしまいますので、攻め方やポイントはしっかりと抑えておかなければいけません。
④成績は白38%勝利、引き分け37%、負け25%
キングズインディアンアタック(KIA)をプレイした白番の成績を数値化すると、このようになります。
チェスは白番の勝率4割と言われているので、悪くない数値です。引き分けが高い分、負けは少ないのです。
⑤コンピュータ価値は少し低め
話は少しそれますが、キングズインディアンアタック(KIA)のコンピュータの序盤の評価は少し低めです。
これは、オープニングが悪いというよりも、戦略的な要素を多く含むためでしょう。
パワフルではありますが、しっかりと意識してプレイしないといけないので、しっかりと考えて、策略で相手を倒したいという人向きかと思います。
キングズインディアンアタック(KIA)での攻め方やポイント
いよいよ、キングズインディアンアタック(KIA)の攻めのポイントについてご紹介いたします。
攻め方や目的を理解していれば、定跡を外れたり、相手が悪手を指してきたときにしっかりとリードを取ることができます。
自分に手番が回ってきたときに何を動かせば良いのかわからないという人は是非ご参考ください。
①キングサイドへ圧力をかけていく
キングズインディアンアタック(KIA)の攻撃の目的となるのが、キングサイドへの攻撃となります。つまり、fファイルからhファイルが主戦場となります。
具体的な攻撃方法は後述しますが、キャスリングというのは基本的にキングサイドで行われることが多く、クイーンサイドにされることは少ないと言われています。
逆に相手からは、中央の反撃を受けやすいという特徴もあるので、しっかりと中央を守りながら攻めるのがポイントです。
②攻撃前にはキャスリング
堅牢なオープニングと言っても、キングを守らなければやられてしまいます。
攻撃に転ずる場合はキャスリングを行ってからがお勧めでしょう。
キングズインディアンアタック(KIA)は戦略的なオープニングなので、慌てて攻撃しても得は少ないです。
③E5へのポーン進出を考える
キングサイドへの攻撃の要となるのが、e5へのポーン進出です。
ここへポーンを進められると攻撃的な攻めが可能なので、何を動かせば良いかわからなくなったら狙って見ましょう。
ただし、相手にとってもeファイルのポーンを進出させることは、反撃の要となります。
相手もタダでは取らせないため、eファイルをめぐって激しい攻防戦になることが予想されます。
④早い段階でのピース交換は避ける
戦略的なオープニングに欠かせないものは、攻めの手段を増やすためのピースです。
そのため、早いうちにピース交換を狙ったり、相手のピース交換に応じるのは良くないです。
もちろん、しないと状況が不利になるならしっかりと交換して防ぎますが、ピース交換はなるべく避けるように心がけてください。
キングズインディアンアタック(KIA)の各ピースの動かし方
ナイトの動き
g1ナイトは初手か2手目に、Nf3と指し、キャスリングとe5への牽制を行います。
最初にナイトを展開する方が玄人っぽい感じもありますが、初級者はe4というポーン展開をオススメします。
というのも、キングズインディアンアタック(KIA)の達成したい目的の一つである、e5への進出がしやすくなるメリットがあります。
ナイトを初手で展開するメリットは、様々な手に対応できるというところにあるので、キングズインディアンアタック(KIA)を練習したい、身につけたいという人はe4がお勧めです。
わかりやすく、攻撃の要となるのが、Nf3へ動かしたナイトを利用した、ビショップでのディスカバードアタック。ナイトを動かすタイミングが重要になることから、戦略的な局面になりやすいです。
もう一方のb1のナイトは、Nd2と展開していくことが多いです。
ビショップの動き
キングズインディアンアタック(KIA)では、f1のビショップはg2へとフィアンケットします。
キャスリングの権利を得ることと、攻撃、防御など両方の役割を備える手です。
要となるので、不要なビショップ交換はさけましょう。
そして、c1のビショップは序盤はすぐには動かさず、攻撃のタイミングを見計らって動き出させます。
C1のビショップは、色々と活用価値があり、将来的にe5へ進出したポーンを支えたりなどに使います。
ルークの動き
メジャーピースであるルークは両極端な動きをします。
H1のルークはキャスリングするので、序盤早々に動きだしますが、a1のルークは基本的に待機です。序盤で動くことはほぼありません。
H1のルークは、dファイルやeファイルにプレッシャーを与えるように配置していくと活用できます。
クイーンの動き
展開は比較的遅めです。駒展開が一通り終わった後に戦略的に使用されることが多いように思えます。
例えば、e2に動かして、eファイルのポーンの動きをカバーしたり、cファイルのポーンがc2からc3に上がった後、b3へとクイーンを動かして、キングサイドへの攻撃をさらに厚くすることもできます。
その他に、e1への動きも強いとされています。
キャスリング後のルークの行先を阻止ししているので、どうなのと思われるかも知れませんが、将来的にf2のポーンをf4へと進めて、攻撃としても活用できるので問題ありません。
ポーンの動き
キングズインディアンアタック(KIA)にとってポーンはとっても重要な駒です。相手の攻撃をしっかりと受け止めつつ、攻めに使用していかないと、良い展開にはなかなかなりません。
まず、重要な動きとなるのがe4へとポーンを進めることです。
相手のe5→e4への動きしっかりと止める必要があります。ただし、最初の方にも書いた通り、相手もeファイルを取得することが勝利へと繋がるので、攻撃対象とされやすいです。
E4とポーンを進めるのであれば、しっかりと守られていることが重要です
そのため、必然的にd3は欠かせないポーンプッシュとなります。定跡に入っているので問題はないと思いますが、しっかりとeファイルのポーンをサポートします。
また、相手ポーンがe4と攻めてきたときに、ナイトを守る手段としても重要な手になります。
攻撃の要となるのがh2のポーン。キングサイドへの圧力をより強力なものにしていきます。
つまり、h2のポーンは将来的にh5,h6と進めていきます。
初級者のうちは、キング近くのポーンを進めることに抵抗を覚えるかも知れませんが、この動きを覚えておくと、攻撃的な展開作りができます。
ただし、e4のポーンが守られていることは絶対条件だと思って下さい。E4のポーンを見捨てでも前進させると、中央からの反撃を受け、状況的にも不利に陥りやすいです。
Aファイル、Cファイルのポーンプッシュの優先度は低めかも知れませんが、クイーンサイドまで攻撃を広げる、戦略的な手です。
まとめ
キングズインディアンアタックについてご紹介しました。是非、実戦でも試して欲しいなと思います。
稀にクイーンサイドにキャスリングされることがありますが、その時はクイーンサイド側に全力で攻撃してください。
キングズインディアンアタックは、キングサイドからの攻めが特徴だと伝えましたが、キングという敵がいてこその攻撃だということをお忘れなく!
また、相手はセンターから攻めてくるのでしっかりと崩されないようにしましょう。
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著者 | ルディック・パッハマン |