チェスをやり始めて、駒の動きを覚え、しばらくプレイしていると「オープニング」という言葉に出会うと思います。
オープニングというのは、序盤の定跡をあらわし、それぞれにはユニークな名称がつけられています。
ルイロペスやクイーンズギャンビットなどがあり、その名称は時に、あなたのプレイスタイルや信念に値するものとして考えられることがあります。
しかし、チェス初心者の方に知っておいて欲しいことは、オープニングが決して重要でないということです。
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オープニングが本当に必要になるにはレート2100以降?
オープニングに関して、しばしばこんな質問を見かけます。
「白で勝率が高いオープニングはどれですか?」
「初心者でも勝ちやすいオープニングはどれですか?」
データベースによって、オープニングごとの勝率を確認することができますし、攻撃的なオープニングや受動的なオープニングが存在するのも事実で、ついついそれらの情報を求めてしまいます。
なんせ、オープニングというのはゲームの始まりであり、始まりで差をつけられてしまっては、たまったものではないと考えるからです。
しかし、多くの上級者がレート2100未満の者はオープニングに時間を浪費するものではないと言います。
つまり、オープニングを学ぶことが強さには直結しないということです。
オープニングで得られる利は微々たるもの
オープニングは白の勝率を爆上げするようなものではありません。あくまでも、自分の得意なポジションへ均衡に持っていくための定跡だと思ってください。
ですから、オープニングだけで勝率を上げるということは、そもそも難しいのです。
プレイヤーによっては、オープニングごとに勝率が異なることに気づくでしょう。つまり、これがオープニングによる恩恵だ!と語るかも知れませんが、それはあくまでもあなたが戦略を立てやすい盤面だからというのがオープニング否定派の意見だそうです。
また、あなたが勝利した相手は、オープニングに固執した結果ではないとも言います。あなたのスキルが単純に勝っていたからであると言います。
と言うのも、オープニングで得られる差というのは、それほど多くなく、初級者帯であれば、たった1手の悪手で状況は覆ります。
白の初手だけで勝てるようなものはチェスとは言わない
オープニングに縛られず、もっとゲーム自体を楽しめよ!というのが否定派の意見です。
逆に、オープニングを覚えることによる恩恵は確実にあるという肯定派の意見もあります。
初級者がオープニングを覚えるメリット
私が聞いてきた意見の多くは、オープニングは初級者において重要ではないということですが、逆に重要性を訴える人もいます。
オープニングで得られるメリット
- 序盤の時間を短くできる
- 不利にならない
まずよく言われるのが、時間の短いラピッドやブリッツにおいて、オープニングを知っていれば序盤の使用時間を短縮できるという意見があります。
そして、序盤で極端に差が開かないというメリットがあると言います。
必須ではないとは言え、多少のルートは覚えておいた方が良いのも事実です。
オープニングを学ぶ上で覚えておきたいこと
どのオープニングにも共通して言えることとして、ただ手順を暗記するのではなく、手の意味を考えて覚えることが重要だと言われています。
これに関しては、否定派も肯定派も同意見です。
しかし、日本だと各目的にことについて詳しく解説しているサイトは少ないですね。多角的にオープニングの手の意味について知るには、海外の情報サイトに触れてみるのが一番良いです。
そして、理論だけ覚えていても仕方がありません。
ある程度の動きが理解できたら、自分で実際に使ってみることが大切です。
実際に対局で使用することで、自分にあっているのか、合っていないのかがわかると思うので、何度もプレイしてみてください。
オープニングには期待しすぎないようにする
オープニングに多くの期待を持ちすぎることが初級者のうちは多いので、期待しすぎないように絶対たるオープニングはないと覚えておいてください。
また、オープニングに属するという考え方はも控えた方が良いかも知れませんが、セオリーを知るという点でも役に立つので、どれか一つに絞ってプレイを続けてみることをオススメします。
今回は、オープニングが絶対的なものではないというお話でした。
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