今回は、初心者の序盤に関する考え方を紹介していくシリーズとして、飛車の位置にスポットを当てていきます。
皆さんは、居飛車党や振り飛車党といった言葉を聞いたことがありますか?
これらは将棋の戦法や戦い方を表す言葉で、初心者においても重要なものです。
早速、あなたも飛車の位置から序盤について覚えていきましょう。
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将棋初心者の人は飛車の位置から決めると学びやすい
飛車と言うのは、攻撃力抜群の大駒です。
様々な手筋を持って有効に使われる手段があります。
つまり、飛車の位置を決めるということは、あなたがどのような武器で戦っていくのかを決めるということです。
そして、武器(飛車の位置)を決めてしまえば、絞って勉強することができます。2刀流にも憧れるかも知れませんが、まずは1本を極めることが大事です。
それでは、飛車の位置についてご紹介しますので、自分に合っていそうだなと思うものを選んで見てください。
居飛車と振り飛車のどちらかを決める
飛車の位置は大きく分けて、居飛車と振り飛車という考え方に分けることができます。
居飛車というのは、飛車が最初からいる位置から攻める戦法です。
振り飛車というのは、飛車を自軍の左側に配置する戦法です。
一見すると、飛車の位置が動いただけで何が違うんだろうと思いますよね?
実は攻撃寄りか、守りよりかという見方をすると、それぞれの長所/短所が見えてきます。
居飛車は攻撃寄り、振り飛車は守備寄りの戦法
居飛車のメリットは攻撃型であるということです。振り飛車と比較すると、飛車を振る必要がない分、攻撃として使うこともできます。
居飛車にとって、ポイントになるのは角の位置です。
飛車が敵に当たる位置と、角が当たる位置が同じになっていますよね。
つまり、角も一緒に攻め駒として活躍しやすいのが居飛車の特徴とも言えます。
対する振り飛車は、飛車と角が近くに配置されます。
隣同士にいるものの、向かう先は別方向にっているのがわかると思います。
そのため、振り飛車は様々な方向からの攻撃をさばくことができます。
居飛車はガンガン攻撃していきたい人向け。つまり、インファイター。
振り飛車は相手の攻撃に合わせて、さばいたりカウンターという戦法が向いている人向け。こちらはアウトボクサーです。
初心者にオススメな飛車の位置は…性格による
攻めるのが楽しいという人は、居飛車がオススメです。
また、相手の動きに合わせて形を変えていって、1点の隙をついていくのが好きな人は、振り飛車がオススメです。
多くの場合、振り飛車が初心者にオススメだという意見を耳にします。
振り飛車の方が、攻めも守りも学ぶことができるので、確かに成長が早いかも知れませんが、逆に言うと、覚えることが多いということ。
居飛車側は攻撃に偏るため、少し強い相手と対局すると、後半で対処できないということが多いです。
少し辛抱がいるかも知れませんが、私も初心者には振り飛車がオススメなのかなと思っています。
相手の動きを読みつつも駒得を狙っていくという、基礎となる動きを身につけやすいと思っています。
居飛車と振り飛車はどっちが強いのか?
やはり強い武器を手に取りたいですよね。
では、居飛車と振り飛車のどちらが強いのか?
私は振り飛車ではありますが、正直なところ、居飛車に軍配が上がるのではないかと思っています。
攻撃は最大の防御と言われけども、守りは最大の攻撃なんてことは言われません。
そうなると、やはり攻撃力に優れた居飛車の方が強いのではないかと思います。
要は、仕掛けられるタイミングや数が違うと思います。
中級者以降になると個人の棋力で変わってきますが、初心者同士で考えると居飛車VS振り飛車だった場合、居飛車に軍配が上がると思います。
飛車の位置によってさらに細かく分かれる武器
さて、ここまで居飛車と振り飛車について説明してきたわけで、武器は2種類しかないと思うかも知れませんが、そうではありません。
居飛車には、初期位置から動かない居飛車、4筋に動かす右四間飛車(みぎしけんびしゃ)。
振り飛車には、8筋に動かす向かい飛車、7筋に動かす3間飛車(さんけんびしゃ)、6筋に動かす四間飛車(しけんびしゃ)、中央の5筋に動かす中飛車(なかびしゃ)などのパターンがあります。
これらによっても、攻め方や守り方が異なってきますので、強くなるにはたくさんの学びや気付きが必要です。
最初はこの飛車の位置から、好きなものを決めるで良いと思います。
やはり、あれもこれもと覚えようとすると、中途半端になるのである程度は絞っておくのが良い判断です。
どのようにして戦法を決めるべきか?
あなたが自由に決めて良いと思います。
例えば、名前の響きが好きだから!という理由で選んでも良いです。
好きな棋士がいるのであれば、その棋士が得意とする戦法を選んでも良いと思います。より、対局を楽しめるようになると思いますよ。
まずは、脱将棋初心者を目指して、自由に武器を扱えるようになるのが一番です。
それぞれの指し方については後々紹介していくとして、次回は武器ともう一つ大切な「盾」について学んでいきたいと思います。
剣と盾を持ち合わせて、初めて序盤を迎えることができるようになるので、是非お楽しみに!
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