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将棋_初心者向け 将棋の囲いと崩し方

【囲いを覚えよう】将棋初心者が序盤で覚えるべきこと その2「囲い方」

飛車の位置。それがあなたの武器になると言いました。

あなたが使ってみたいと思える武器は見つかりましたか?

 

さて、武器を手にしたら、次は盾を手に入れなければいけません。
将棋の格言にも、居玉は避けよ。という格言があるほどですからね。
今回は、将棋における守り。つまり、玉の囲い方についてご紹介いたします。

どうして囲い方を覚えなければいけないのか?

どうして囲い方を覚えないといけないのか?

将棋は相手の玉を詰めば勝ちです。

さらに付け足すなら、自分の玉が詰まされる前に詰まなければいけません。

そして、序盤~中盤~終盤におけるセオリーとしても言いましたが、将棋というのは守りながら攻めることが基本とされます。

 

守っているようで攻めている。

攻めているようで守っている。

 

このようにして、自分と相手が駒を動かされていきます。
しかし、囲い方を知らないと、駒たちが動いている中、突然として王手がかかってしまいます。つまり、玉がしっかりと囲われていないと、玉も戦いに巻き込まれてしまうのです。
そうなってしまっては、防戦一方となってしまうので、戦況が良いとは言えません。
最低限、安全に戦うために玉を守ることを囲いと言います。
玉の囲い方にはいくつも種類があって、それぞれの強みや弱みがあります。

 

将棋は玉の囲い方を覚えても対局には勝てない

玉の囲い方を覚えても対局には勝てない

囲いというのは、残念ながら覚えただけでは勝てません。

あくまでも、王手を簡単にかけさせないための壁ですから、相手は玉を狙わずに、他の駒を取って戦力補充しなければいけない。とさせるのが囲いの目的です。

 

相手の目標を、玉から戦場に向けることができます。つまり、相手の戦力や陣形が整ってしまえば、どれほど強固な囲いとは言え、詰まされてしまうのです。
ですので、玉の囲いを折角覚えたのに勝てないからつまらない!と諦めないでくださいね。

 

どうせやられてしまうのに、手間暇かけて囲う必要はあるのでしょうか?

将棋において、基本的な戦いは駒の取り合いです。そうしないと、お互いに攻め切れませんよね。

どんなに頑張っても、相手の駒だけを一方的に取っていくというのは難しいです。ですから、囲いができていないと突然と詰まされ、敗局してしまう可能性がある訳です。

将棋で一番強い玉の囲い方にすれば解決?

囲いにはいくつかの種類があるけど、一番堅いのにすればいいじゃん!
そう思うのは至極当然のことです。

囲いは玉の守りですから、一番堅いとされている囲い方を選べば良いじゃんとも思うでしょう。
しかし、囲い方にもそれぞれ、長所と短所があります。

 

例えば、上からの攻めには強いけど、横からの攻めには弱い囲い方。

横からの攻めには強いけど、上からの攻めには崩されやすい囲い方。

上と横のどちらにも対応できるけど、手数(駒の動かす回数が多い)がかかる囲い方。

 

固ければ固い程、自分の手番を必要としますから、相手に急戦を持ちかけると中途半端な囲いになって防戦一方なんてこともあります。

 

また、囲い方は自分おm飛車の位置との相性によっても性能が異なります。
基本的には、飛車をどのように動かすかによって囲い方を決めるというのが一般的と言えます。

 

自分の飛車位置にあった囲い方を覚えよう!

ここからは、実際にどのような囲い方があるのか、そしてどのような特徴があるのかについてご紹介していきます。

最初のうちは、自分が好きかもと思えるものを選んだり、覚えやすいものを選ぶと良いと思います。
CPU相手に一度囲ってみて、自分がやりやすいと感じるものは相性が良い囲い方と言えます。

また、居飛車か振り飛車によって実戦で使える囲いはある程度決まっているので、これから紹介する中から選ぶのが良いかと思われます。
それでは、居飛車と振り飛車ごとに相性の良い囲い方を見ていきましょう。

居飛車で戦う時の強い囲い方

居飛車で戦う時の囲い方

居飛車を指す時にはどんな囲い方があるのか見ていきます。

居飛車で使える囲い方① 矢倉(やぐら)

矢倉囲い

囲い方の中でも有名な矢倉は、比較的かんたんに組むことができます。
名前のごとく、上からの攻撃には強いので、対抗系で指される囲いの一つです。
しかし、足元を狙われるような動きに弱く、相手から攻撃的な将棋を指されると意外ともろかったりします。

以前は、矢倉はもう終わったと言われ、プロ間では指されなくなりましたが、AIソフト解析によって、新しい矢倉が誕生しつつあります。

【矢倉の基本がわかる】矢倉の駒組みと攻め方について徹底解説!
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居飛車で使える囲い方② 左美濃囲い(ひだりみのがこい)

左美濃囲い

玉を左に寄せて、銀、金、金と守るのが左美濃囲いです。
横からの攻めには強いですが、上部からの攻めには隙が出来ます。
相手が居飛車の場合、上から攻められることが多いので、居飛車相手には要注意。

 

居飛車で使える囲い方③ 居飛車穴熊

居飛車穴熊

玉を左端でがっちりと守るのが居飛車穴熊です。
洞窟に入り込んだ熊のように見えることから、このように呼ばれています。

その防御は序盤、中盤に破られることはなく、長期戦を臨むのであればピッタリな囲い方です。
ただし、手数がかかるので攻撃に出遅れがちです。
相手も居飛車穴熊の囲いを完成させないように、急戦を挑んでくることが多いです

【居飛車で勝てる!】居飛車穴熊の特徴や組み方を解説
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居飛車で使える囲い方④ 船囲い(ふながこい)

船囲い(ふながこい)

簡単に玉を囲うことができ、上下バランスよく守れる囲い方です。
どちらかというと、すぐに囲って攻撃に出たいという人向けです。泥船になるのか、はたまたタイタニックとなってしまうかは腕まで次第?

7手で組むことができるので比較的はやい段階で攻めに入ることができます。
急戦を仕掛けることができるので、攻撃的な将棋を指したい人にオススメの囲いです。

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居飛車で使える囲い方⑤ 雁木(がんぎ)

雁木(がんぎ)

上方向に強めの囲い方です。というか、攻めに転じることもできる囲い方です。

ブロックのような囲い方が特徴で、時にはブロックごと体当たりしてくるなんてことも。

攻めのタイミングを逃さないコンピュータは、この組み方をよくするのだとか・・・

居飛車で使える囲い方⑥ カニ囲い

カニ囲い

ちょっとユニークなネーミングのカニ囲い。ちまちま攻められるとぼろが出やすいが、攻めにも守りもバランスは良いと思う組み方。
カニ囲いの手順・駒組みと攻め方を解説!上達方法や勝つためのテクニック

振り飛車で戦う時の玉の囲い方

振り飛車で戦う時の囲い方

続いて、振り飛車で指す時の囲いを見ていきましょう。どんな囲い方があるのかな?

 

振り飛車で使える囲い方① 美濃囲い(みのがこい)

美濃囲い(みのがこい)

振り飛車の基本となる囲い方です。居飛車側の美濃囲いと同じように、横には強い一方、上からの攻めには弱いです。

しかし、様々な形に組み替えることができるので、バランスの取れた囲いと言えます。

勝てる!美濃囲いの組み方がわかる!美濃囲いで振り飛車を指しこなすコツ
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振り飛車で使える囲い方② 高美濃囲い

高美濃囲い

美濃囲いから少し変形させると、上部に強くなる高美濃囲いに組み替えることができます。

最初は相手の動きを見て、上からの方が驚異だなと感じたら高美濃囲いにすることもできますね。

 

振り飛車で使える囲い方③ 銀冠

銀冠

高美濃囲いからさらに、変形させたのが銀冠。

銀が端付近にいくことで、さらに上部に強い守りとなります。

美濃囲いはこのように、様々な形に変化していきます。その分、状況を見極める力がないと本当の強さを発揮できません。

 

振り飛車で使える囲い方④ 振り飛車穴熊

振り飛車穴熊

居飛車同様に右端に玉を固めてしまうのが穴熊です。相当固いので、ちょっとやそっとの攻撃では揺るぎません。

振り飛車で使える囲い方⑤ 金無双(きんむそう)

金無双(きんむそう)

金2枚を使った囲い方で、攻めに重点を置いた囲い方です。
振り飛車自体が守りよりと言われますので、攻めを増やすような囲い方と言われています。
上方向に対して強い囲いとなるため、愛振り飛車の時に採用される囲いです。

 

まずは自分の戦法に合った囲い方を身につけよう

それぞれの囲いには、適切な崩し方や守り方があります。
崩しに対する対抗手段というのもありますので、色々な形を覚えるというよりは、囲いを絞って様々な定石を覚えていった方が強くなれます。

有利、不利はあるかも知れませんが、対処方法も少なからずあるので、少しずつ覚えていくようにしましょう。

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著者 上地隆蔵

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