美濃囲いの崩し方や攻め方を徹底解説！弱点を突いて将棋で勝つ方法

将棋の囲いの中でも特に人気の高い美濃囲い。
振り飛車の多くが美濃囲いに組むほど使用率は高いです。

今回は、美濃囲いの崩し方や攻め方を丁寧に解説します。
対局で指された時に、美濃囲いの弱点を突いて将棋で勝てるようになりましょう。

美濃囲いの崩し方を覚えよう

美濃囲いの崩し方を覚えておくと、様々な局面で役に立ちます。
また、手筋も豊富なので美濃囲い対策としてだけではなく、駒と駒の連携でどうやって玉を追い込むかという基本も学ぶことができます。

将棋の美濃囲いとは

美濃囲いは振り飛車で使われる囲いの一つで、手数も短く様々な攻めに対応できる人気の囲いです。
美濃囲いから高美濃囲いや銀冠など様々な変化があり、バランスの良い囲いと言えます。

美濃囲いの指し方や手順を知りたいという人はこちらを参考にしてみてください。

美濃囲いの特徴から攻め方のヒントを得る

ここからは、美濃囲いの崩し方や攻め方を紹介していくにあたって、美濃囲いの特徴や弱点について簡単に説明していきます。

美濃囲いは簡単に組めて堅い

美濃囲いは堅さがそこそこある上に手数もそれほど必要としないバランスの良い囲いです。
しかし、全く弱点がない訳ではなく、盤面が変化していくと段々と美濃囲いの弱点が現れます。

美濃囲いの弱点となりやすい場所

赤枠で囲んだ地点は美濃囲いの弱点となりやすい位置です。
今回は、この3箇所を中心にして美濃囲いの崩し方をご紹介していきたいと思います。

また、崩し方だけでなくどうして弱点になるのかも解説していきます。

美濃囲いの崩し方・攻め方

ここからは、美濃囲いの崩し方・攻め方について見ていきます。
先ほどご紹介した3つの弱点をどのようにして攻め立てるのか、攻める手筋を身につけましょう。

7一の地点を狙う〜美濃囲いの崩し方・攻め方①

美濃囲いの弱点となるのが7一の地点です。

角の通りも良く、銀打ちによって相手の美濃囲いを崩していくことができます。

それでは、具体的にどういった崩し方があるのか見て行きましょう。

5二の金を狙っていくのが美濃囲い崩しの基本

美濃囲いを横から崩していく攻め方の基本として、5二金から攻撃していくのがセオリーとなります。

この手筋は美濃囲いを崩す上で基本となります。
また、美濃囲いだけでなく様々な囲いに対しての攻める方法にもなります。

と金を作って隙のない攻めで美濃囲いを崩す

と金を作っていくと相手の金は逃げて行きます。
美濃囲いが段々と窮屈な形になり、相手玉をジワジワと攻めていける様子が伺えます。

角で直接、金を攻撃する

桂馬でなくても、角を使って直接、相手の金を攻撃していくのも有効です。

この後は、角を金と交換するような流れになります。
普通なら角の方が強い駒なので損になってしまいますが、その後の7一銀が強烈な一手となり勝ちです。

角で7一の地点を攻撃していく

角で金を攻撃する以外にも、7一の地点を狙っていく指し方も強力です。
相手の他の駒を攻撃しつつ、この位置を作れると美濃囲いを一気に崩せます。

玉が7一の地点にいる場合は飛車攻めが強い

飛車2枚で7一の地点に玉がいても攻めのチャンスとなります。
この地点でも5二金を攻撃していくのが良い作戦で、相手は飛車が利いているので金では取り返せません。

片美濃囲いになった時の崩し方・攻め方

ここからは、片美濃囲いと呼ばれる5二金を失った状態での攻め方をご紹介します。
片美濃囲いになるとさらに相手を攻めやすくなるので、こちらの崩し方も合わせて覚えておきましょう。

飛車の位置が玉の逃げ場をなくす

銀と金を持っている場合、相手にあえて金を取らせる手筋が強いです。
相手がこの金を同金と取ってくると一気に勝勢になります。

金を取られたことで、銀打ちが可能となりました。
このような手筋を覚えていくと美濃囲いや片美濃囲いを崩していくことができます。

香車での攻めも可能

香車を使った攻めも強力で銀で取ってくるようなら、すかさず金を取りに行きます。
また、金を逃がすような手に対しては香成で美濃囲いが崩れて行きます。

恥から美濃囲いの玉を攻める方法

続いては、美濃囲いの端から崩していく方法をご紹介します。
端攻めは美濃囲いの防御が薄い地点なので、ここから玉を攻撃していきます。

端の歩を詰めて攻める隙間を作る

香車を誘い出し、守りの弱い部分から美濃囲いを崩す

美濃囲いの端の部分が崩れていき、相手玉はきつい状態となりました。
端での攻めは桂馬が重要となるので、桂馬の持ち駒がある時は端から崩してみましょう。

縦から美濃囲いを崩す

続いて、美濃囲いを縦から崩していく方法をご紹介します。
玉頭を狙う攻撃は美濃囲いに効果的なので、ぜひ覚えて指しこなせるようになりましょう。

桂馬で攻めの準備を行う

まずは、相手が美濃囲いでしっかりと囲んでいる状態です。
ここから、桂馬を使って美濃囲いを崩して行きます。

8六桂が相手の美濃囲いを崩す攻撃手段となります。

さらに桂馬の連携で相手を追い詰める

桂馬を使って相手の玉を一気に隅へと追い込むことができました。
その後、美濃囲いから離れた玉は様々な手段で攻め続けることが可能です。

玉のコビンを攻める

最後の美濃囲いの崩し方として、玉のコビンから攻め込む方法をご紹介します。
こちらも美濃囲いを崩す上で絶対に欠かせない手筋なのでしっかりと覚えましょう。

角で相手の玉を狙う

まずは、角で相手の玉を狙うような形であることが、美濃囲いのコビン攻めの条件となります。

桂馬による攻撃が決定打となる

この局面で美濃囲いを崩壊させる手が桂馬打ちになります。
相手の歩の前で簡単に取れると思うかもしれませんが、角が利いているので歩では取ることができません。

金でさらに追いかければ美濃囲いに勝てる

桂馬から逃げた玉を捕らえるのが金になります。
隙のないように見える美濃囲いも、囲いが変形することなく一気に勝つことができました。

美濃囲いの崩しを覚えて手筋のバリエーションを増やそう

今回は美濃囲いの崩し方を様々な局面からご紹介しました。
美濃囲いの崩し方としてのご紹介でしたが、美濃囲いだけではなく攻撃手段の手筋としても参考になると思います。

様々な崩しや攻め方を覚えて、より将棋で勝てるようになりましょう。

将棋の効率的な勉強方法を解説！初段、二段を目指す人にオススメの将棋学習法

 

将棋の効率的な勉強方法を解説！初段、二段を目指す人にオススメの将棋学習法