今回は、将棋において先攻と後攻のどちらが有利なのか、そしてプロの世界ではどのようにして有利差をなくしているのかを解説していきます。
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将棋は先手と後手のどちらが有利?
将棋では振り駒という方法を使ったり、もしくはランダムに先手と後手を決定します。
将棋のようなボードゲームではお互いに1手1手指していくことになります。そのため、どうしても先攻、後攻とわける必要があります。
さて、気になるのは将棋では先手と後手のどちらが有利かということなのですが、将棋の場合は先手の方が僅かに有利とされています。
わずかに先手番の方が有利
将棋では先手番の方が僅かに有利とされています。
勝率であらわすと、先手番が53%、ご手番が47%程度の勝率になります。
何故、将棋では先手番の方が有利なのかと言うと、やはり1手相手より先に指せるというメリットに尽きます。
例えば、飛車先の歩をお互いに進めた場合、先に攻撃を仕掛けることになるのは先手番です。
また、同じ手順で囲いを作っていった場合、完成して攻めに転じることができるのも先手番です。
このように、将棋においての先手とは必ず何かを先に完成させたり仕掛けたりすることができることから、有利とされています。
後手だから負ける訳ではない
しかし、後手だからと言って必ず負ける訳ではありません。
実際は多少の有利程度でご手番でもしっかりと勝つことができます。
そのためか、先手番の方が有利だからと非難されることはほぼありません。
将棋で先手と後手の有利差をなくす方法
将棋では先手と後手の有利差をなくすための対処方法も取っています。
両者が平等であるためにどのような対策を取っているのでしょうか?
3番勝負以上の複数回の対局
タイトル戦や一部の挑戦者決定戦などでは1局で結果を決めず、複数回手番を変えて対局を行います。
先手、後手のどちらからも打つことで有利差をなくしています。
とは言え、対局数は自然と奇数になるため、どちらかが先攻の回数が多くなるのは避けられません。
千日手を作って先手番を取る
もう一つ、千日手と呼ばれる同じ局面が4回繰り返された場合に対局を無効として、先攻と後攻を入れ替えて再対局するルールがあります。
頻繁に起きる形ではありませんが、千日手を狙って先手から指し直すことも可能です。
実際、チェスでも後攻の黒番を持った際に、プロの対局でもドローを狙うことがあります。
手番無しのリアルタイム将棋をやってみる
将棋とは違いますが、リアルタイム将棋というゲームでは手番のない将棋を楽しむことができます。
手番がなく、お互いに好きなだけ駒を動かして良いという、将棋をモチーフにした全く別物のゲームとなっています。
それぞれの駒ごとに待機時間が設けられており従来の将棋の戦略性も応用できるゲームとなっています。
先手、後手での得意戦法を持とう
将棋において先手の方が多少有利ではあるものの、確実に勝てるというほど差が出る訳ではありません。
また、先手番、後手番で指せる内容や戦略も変わってくるので、先攻、後攻どちらになっても大丈夫なように2種類の得意戦法を持つと、どちらの手番での楽しく将棋を指すことができます。
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