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オープニング チェス

イタリアンゲームのオープニング定跡や狙いを解説!序盤のチェスの指し方

イタリアンゲームはチェスのオープニングの一つで、e4の開幕で始められるオープニングです。
攻撃的なオープニング的になりやすく、白番の有利性を活かして攻め気な駒展開をしていくことが可能です。

今回は、イタリアンゲームの指し方からオープニングのバリエーションをご紹介していきます。

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イタリアンゲームの定跡や手順

まずは、キングサイドのポーンを前進させるのがイタリアンゲームのオープニングです。
その後、ルイロペスと似たような形となりますが、ビショップの位置が大きな違いとなります。

イタリアンゲームの強みや狙い

イタリアンゲームの強み

イタリアンゲームの強いところやオープニングの狙いについてご紹介します。
チェスで重要な戦略部分にあたる狙いを理解しておきましょう、
 

最速でのキャスリングが可能

イタリアンゲームの強みとして、3手だけでキャスリングが可能になることも挙げられます。
攻撃的かつ、守りも手早くという特徴があり、先手の持つ有利性を相手に譲りません。
 

キングサイド側への強い圧力となる

キングサイド側への強い圧力となる

イタリアンゲームと特徴であるc4のビショップは、相手キングサイドへの圧力を強める一手です。
下段に収まっていたビショップが一気に盤面を支配する優良ビショップへと変わりました。

黒番はキングサイドキャスリングに対して危険を迫られます。

正しい受け方を知らないと一気に勝負が決まる

正しい受け方を知らないと一気に勝負が決まる

ビショップとナイトの連携により、弱点となりやすいキング側のポーンを狙っていく形も強いです。
序盤で仕掛ける必要はありませんが、常にこの手を持っておくことで相手側へのプレッシャーとなります。

イタリアンゲームから派生するディフェンス

イタリアンゲームから派生するディフェンス

イタリアンゲームは相手の応手によって、4つのバリエーション変化になることがほとんどです。
今回は、4つのディフェンス方法の対処や攻め方をご紹介していきます。

イタリアンゲームのバリエーション

  • ハンガリアンディフェンス – イタリアンゲームの変化①
  • ツーナイツディフェンス – イタリアンゲームの変化②
  • ジオッコピアノ – イタリアンゲームの変化③
  • メインライン – イタリアンゲームの変化④

 

ハンガリアンディフェンス

ハンガリアンディフェンスはビショップを最小限に展開するようなイタリアンゲームの変化です。
低く構えることで、相手の様子を伺ってから形を整えるという狙いがあります。

ビショップを展開してナイトの動きを牽制

ビショップを展開してナイトの動きを牽制

黒番側のビショップの役割は、キングサイドへのキャスリングを早めるのと、ナイトへの牽制を目的とします。
イタリアンゲーム側のアイデアを一つ、潰すことができる優秀な守り方です。

白番はセンターへの攻撃を開始する

白番はcファイルとdファイルのポーンを使って、センターへ圧力を仕掛けてくことができます。
適当な応手であれば、センターを支配しつつナイトの活用を図っていくのが、ハンガリアンディフェンスのポイントです。
 

ツーナイツディフェンス

イタリアンゲームに対して、2つのナイトで守る形がツーナイツディフェンスです。
ツーナイツディフェンスは最善の守りではなく、反撃をしかけるための一手となります。

黒番にも反撃のチャンスが来やすいので、戦術的なゲームが中盤で繰り広げられます。
乱戦が得意な方はツーナイツディフェンスに持っていく傾向があります。

ビショップとナイトを連携させて攻撃

ビショップとナイトを連携させて攻撃

ビショップとナイトを連携させてキングサイドを攻撃していくのも狙いの一つです。
ツーナイツディフェンスに対しては、守るよりも攻め合った方が白が有利と言えます。

黒側はクイーンサイドからの攻撃を仕掛ける

黒番はキングサイドが危険なため、クイーンサイドから攻撃を仕掛けるのが定跡です。
白番の方が駒得していそうですが、状況としてはほとんど均衡状態です。
 

ジオッコピアノ

同じような位置にビショップを持っていくのがジオッコピアノになります。
イタリアンゲームの中でもメインラインへ繋がる、よく起こる変化となります。

白番はビショップとナイトで盤面の制圧を目指す

白番はビショップとナイトで盤面の制圧を目指す

白番は残りのビショップとナイトを展開していき、相手の隙をついていく展開が強力です。
黒にもチャンスはありますが、お互いに難しい展開になることは間違いありません。

センターへの攻撃はジオッコピアノでも可能

センターへの攻撃はジオッコピアノでも可能

ジオッコピアノでは、センターの制圧も狙いの一つになります。
cファイルとdファイルのポーンにより、センターへの攻撃を強めることができます。

クイーンとビショップのバッテリーでさらに強い攻め

クイーンとビショップのバッテリーでさらに強い攻め

イタリアンゲームはビショップとクイーンのバッテリーが組みやすく、非常に強力な攻め展開が可能です。
ナイトも控えているので、相手も序盤はしっかりと受け切らないといけません。

黒番はナイト展開とキャスリングでしっかり守る

黒番はナイト展開とキャスリングでしっかり守る

ジオッコピアノで黒番が求められるのは、しっかりとセンターとキングを守ることです。
ナイトで守りを固めながら、キャスリングを目指していくと良いでしょう。

イタリアンゲーム メインライン

イタリアンゲームのメインラインと言われるのが、c3にポーンを配置する動きです。
センターへの圧力を高める狙いもありますが、クイーンサイドからの攻撃という狙いがあります。

クイーンサイドのポーンで攻撃を仕掛ける

クイーンサイドのポーンで攻撃を仕掛ける

白番はクイーンサイドのポーンでゆっくりと攻撃を仕掛けていきます。
相手には邪魔になりやすいナイトがいることで、窮屈な戦いを強いられます。

黒番は、素直にクイーンサイドで戦おうとするのはよくありません。

黒番は相手の狙いにいち早く対応しておく

黒番は相手の狙いにいち早く対応しておく

黒番側は素直に対応せず、相手が到達するであろう地点を先回りして守ります。
こうすることで最低限の受けが可能となり、キングサイドや中央への攻撃に集中できます。

黒番はキャスリングの準備やキングサイドへの攻撃を行う

黒番はキャスリングの準備やキングサイドへの攻撃を行う

黒番側はナイトを展開し、センターへの攻めを準備したり、キャスリングを行います。
また、クイーンサイドのビショップで白番のナイトをピンするような動きも強力なので、狙っていきましょう。

イタリアンゲームは速攻、持久戦にも変化するオープニング

今回はイタリアンゲームのオープニングについて解説しています。
チェスの中でも人気の高いオープニングで、速攻を仕掛けることもできれば、じっくりとした持久戦に持ち込むことも可能な万能な形になります。

イタリアンゲームを覚えた初めのうちは、速攻を使っていく方向で採用する方が勝率も上がりやすいです。

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