今回はチェスの中でも、対戦相手に勝つための重要なルールであるプロモーションについて解説します。
プロモーションはチェスにおいて勝敗を分けるほど重要になります。しっかりと理解しておきましょう。
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プロモーション(昇格)のルール
プロモーションとは昇格とも呼ばれており、自分のポーンが最上段に到達したらキング以外の駒に変身できるルールです。
もちろん、最強の駒であるクイーンにもプロモーション可能です。
将棋の成りルールにも似ていますね。
上段までポーンを運ぶ必要があるため、一筋縄ではいきませんが、プロモーションすれば圧倒的な戦略差を作る事ができます。
ポーンだけがプロモーションできる
プロモーションできる駒はポーンだけです。
ナイトやビショップが最上段に到達しても、プロモーションすることはできません。
また、ポーンであればどの列でも最上段に到達すればプロモーション可能です。
プロモーションの制限もないため、ポーン8個全てをクイーンに変化させるなんてことも可能です。
プロモーションが勝敗を決する
プロモーションはチェスの勝敗を分けるほどの重要な戦略です。
チェスでは終盤のことをエンドゲームと呼ぶのですが、エンドゲームの目的はプロモーションと言っても差し支えありません。
もしも、盤上の駒が減ってきたら、チェックメイトではなくプロモーションを狙って指すようにしましょう。
基本はクイーンにプロモーションする
プロモーションはクイーンだけでなく、ルーク、ビショップ、ナイトにも変えることができます。
しかし、チェスの駒の中で最も強いクイーンにプロモーションすることがほとんどです。
意味もなくルークやナイトにプロモーションするのは、相手からしたら煽りと受け止められる可能性もあるので注意しましょう。
クイーンにプロモーションしない時はある?
では、クイーン以外にプロモーションできるというルールは不要なのではないかと思われるかもしれませんが、状況によってはクイーンではない駒にプロモーションすることもあります。
理由は、プロモーションせざるを得ないけど、クイーンになるとステイルメイトが決まってしまう時です。
ステイルメイトは強制的に引き分けになってしまうチェスの特殊ルールです。詳しくは以下のページをご参考下さい。
ポーンをプロモーションさせるコツ
それでは、チェスの対戦において重要なポーンをプロモーションさせるコツをご紹介します。
チェスで勝つために重要なテクニックになるので、ぜひ覚えて下さいね。
ポーンと相手キングの距離を測る
ポーンのプロモーションが狙える終盤では、相手のキングとの距離の見極めが重要です。
例えば、この局面でポーンを無理に進めるとプロモーションができるか、それとも相手のキングに防がれてしまうかを考える時、ポーンと最上段の位置を確認すると簡単に、相手のキングが届くのか届かないのかが判別できます。
ポーンから最上段を1つの辺として正方形を作ってみます。
もしも、正方形の中にキングが入り込めるようであれば、プロモーションする前にキングは追いつくことができます。
つまり、図で黒番から開始ならキングは正方形内に入ることができるので、ポーンを取ることができます。
他の駒でポーンを守りつつ前進
ポーン単体でプロモーションを目指しても、相手の他の駒に妨害されたり取られたりします。
ですから、ポーンを前進させる時は、他の駒でポーンを守る必要があります。
2箇所からポーンのプロモーションを狙う
ポーンのプロモーションを狙う時、1箇所だけでなく2箇所同時にプロモーションを狙う手は非常に強力です。
2箇所からポーンを進めると、相手は守りに使う駒を2つに分けないといけないので、プロモーションの確率も大幅に上がります。
プロモーションを覚えて勝ちパターンを増やそう
プロモーションが決まれば勝敗がつくと言っても過言ではありません。
チェックメイトだけでなく、プロモーションを目指した戦略も中盤以降から考えてみると、さらに奥深いチェスを楽しむことができます。
また、チェスの勝率もグッと高くなるのでプロモーションを狙ってみて下さい。
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