今回は美濃囲いから組み替えることがてきる、高美濃囲いについて解説していきます。
このページで解説する事
- 高美濃囲いの手順
- 高美濃囲いに組み替えるタイミング
- 高美濃囲いのメリットや弱点
このサイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
高美濃囲いとは
高美濃囲いは美濃囲いの一種であり、美濃囲いから数手かけて組み替えることができます。
かける手数 | 約11手 |
---|
しかし将棋初心者のうちは何故、高美濃囲いへ組み替えるのか、組み替えるとどう強くなるのか分からないという方も多いと思います。
まずは、高美濃囲いの特徴や強さを解説していきます。
美濃囲いから組み替える
高美濃囲いの特徴はなんと言っても、美濃囲いから作る事ができるということになります。
美濃囲いの発展とも言われているので、まずは美濃囲いを作っていく事になります。美濃囲いの手順は後程ご紹介します。
そして、戦況を見て高美濃囲いへと組み替えていきます。
上や斜めからの攻撃に強くなる
高美濃囲いは金と桂馬が前に出る形となり、上部に対して守りを補強するような形になります。
また、美濃囲いの弱点であるコビンを守る役目もあり、斜めの攻めにも対応する事ができるようになります。
つまり、高美濃囲いは美濃囲いのバランス的な守備を上側に向ける形であることになります。
玉頭や斜めのラインを狙われそうなら、高美濃囲いへと組み替えることでより対応しやすくなります。
横の守りは少し弱くなる
高美濃囲いに組み替えると、バランス的な形は少し崩れてしまい、相手の横からの攻めには少し弱くなってしまいます。
なので、決して高美濃囲いが美濃囲いよりも優秀な囲いである訳ではない点に注意が必要です。
乱戦時、相手が横から攻める時には有効な囲いではありません。
高美濃囲いの手順
ここからは、高美濃囲いの手順や、美濃囲いからの組み替え方法をご紹介します。
まずは美濃囲いを作る
- 7六歩
- 3四歩
- 6六歩
- 8四歩
- 6八飛
- 8五歩
- 7七角
- 6二銀
- 4八玉
- 4二玉
- 3八玉
- 3二玉
- 2八玉
- 5四歩
- 3八銀
- 5二金
- 7八銀
- 5三銀
- 6七銀
- 1四歩
- 1六歩
- 7四歩
- 5八金
高美濃囲いは美濃囲いから組み替えるのが基本となります。
まずは、基本となる美濃囲いを完成させましょう。
歩を上げて高美濃囲いの準備
- 2四歩
- 4六歩
- 2三玉
- 3六歩
美濃囲いから高美濃囲いへ組み替える準備を行います。
三筋と四筋の歩を上げる形が高美濃囲いの準備となります。
高美濃囲いの完成
- 3二銀
- 4七銀
- 4四銀
- 3七桂
歩を上げた位置に、金と桂馬を配置すれば高美濃囲いの完成です。
平べったい美濃囲いと比べると、立体感が増して上部に厚みのある囲いになりました。
ぜひ実践の将棋でも高美濃囲いを作ってみましょう。
高美濃囲いにするタイミング
それでは、最後に美濃囲いから高美濃囲いにするタイミングについて解説していきます。
高美濃囲いはメリットだけでなくデメリットもあるので、いつでも高美濃囲いに組み替えて良いという訳ではありません。
乱戦時は美濃囲いのままが良い
乱戦時は美濃囲いのままの方が低く構えることができるため安全であることが多いです。
攻め合いの途中で高美濃囲いへ組み替えると、組み換え中の隙を狙われる可能性があります。
初心者の方であれば、基本は局面が落ち着いて、最善手がわからないという時に高美濃囲いに組み替えていくというのを意識してみて下さい。
左辺をある程度捌いたら高美濃囲いへ
高美濃囲いは横からの攻めを苦手とするので、左辺からの攻撃をある程度捌いてから組み替えるのがおすすめです。
相手も持ち駒をいくつか持つと、飛車先だけでなく上や斜めからの攻撃を考えてきます。そのタイミングで高美濃囲いに組み替えていくようにしましょう。
完全に上から攻めてくるなら銀冠を目指す
高美濃囲いは上辺の攻めに強いことは確かなのですが、相手を完封できるほど強い訳ではありません。桂頭も弱点になりやすいので絶対安全ではありません。
相手が上部からの攻めを狙っているのなら、さらに強力な銀冠という囲いへ組み替えていく必要もあります。
なので、高美濃囲いを覚えたら、銀冠も一緒に覚えましょう。
美濃囲いと一緒に高美濃囲いを覚えよう
今回は高美濃囲いの手順や組み替えるタイミングについて解説しました。
形を変えることで相手の意表を突いたり、狙いをそらすこともできます。
美濃囲いを覚えるついでに、高美濃囲いも一緒に覚えて将棋の対局で使ってみましょう。
四間飛車上達法 (最強将棋レクチャーブックス)
1540円(税込)
カラーでわかりやすい上達書です
将棋の効率的な勉強方法を解説!初段、二段を目指す人にオススメの将棋学習法