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最速で目指す!将棋初心者がアマチュア初段になるために良い勉強方法

将棋初心者や級位者の方であれば一度は目指したいアマチュア初段。
今回は、社会人が限りのある時間を使って、最速で初段を目指すためにはどのような勉強方法が効率が良いのかご紹介いたします。

手っ取り早く強くなりたい!
2級、1級から上に上がれない!

このようなお悩みを持つ方へ向けて、今回は将棋の上達のコツをご紹介いたします。
優先してやっておきたい勉強方法もご紹介しますので、是非とも初段への夢を達成してみてください。

将棋初段を目指すための7つの勉強方法

将棋で強くなるための勉強方法をまとめると、下記のようなものがあります。

  • ・実戦(+感想戦)
  • ・定跡
  • ・棋譜並べ
  • ・観戦
  • ・詰将棋
  • ・教室や道場へ通う

この他にも数を出せば出てくるのですが、よく挙げられる勉強方法はこのようなもので、どれか既に実践しているものもあることでしょう。

これらは効果に大なり小あれど、棋力に直結しているので多くこなせばこなすほど将棋で強くなることができます。
しかし、問題は全ての勉強を満足いくほど取り組める時間がないのも事実ではないでしょうか?

時間がないからこそ、効率の良い勉強方法で初段を目指す

将棋の勉強方法は、学ぶタイミングや棋力への影響力が異なるのをご存知でしょうか?
級位者の方で、定跡を覚えるのが好きだからと言って、定跡ばかりを勉強していては初段には到底上がれません。
ここからは、最速という目標を達成することを基準に、効率の良い勉強方法、もしくは優先して取り組んで欲しいことをまとめていきます。

最速で初段を目指すための道のりと勉強方法

初段を目指すための勉強方法をこれから解説していきますが、勉強方法によっては苦手と感じるものがあると思います。
そういった場合は一旦飛ばして、次のステップに進んでみてください。
そうやって最後のステップまで進めた時、あなたは初段に近い棋力を持っているはずです。

STEP1「戦法・戦型は一つに絞る」

まず、勉強方法と言うよりは初段を目指す上でのスタートラインに立つために、戦法は1つに絞った方が成長スピードが速くなります。
たくさんの戦法・定跡を覚えていた方が強くなるのではと思うかも知れませんが、初段を目指す上では、多くの戦法は必要ありません。

むしろ、費やせる勉強時間が分散してしまうため、同時期に始めた人よりも弱くなることもあります。
戦法を一つに絞ることで、仕掛け方や受け方、捌き方を身につけることが出来ます。
アマチュアの段位者でも、実際は自分の得意戦法以外はほとんど指せないという人も多いんです。

STEP2「詰将棋を解く」

ここからは将棋の具体的な勉強方法に入ります。
最初にも説明した通り、将棋の勉強方法というのは数多くあります。
多くの人が自分の足りないものと思っている部分や、好きな方法で勉強に取り組むと思いますが、最速で初段を目指すことを考えた場合、優先的に取り組むべき勉強方法は限られてきます。

例えば、戦って成長する精神を持っている方は実戦の優先度を高くするでしょう。
相手に上手く攻められてしまう人は、定跡を学ぼうとするはずです。

しかしながら、実戦も定跡も初段を目指す上では、優先度は低いです。
重要ではあるものの、他の勉強方法と比べると成長スピードは遅いと言えます。

ハッキリと答えをだしましょう。
初段になるために優先して取り組むべき勉強方法は、詰将棋です。
これまで見てきても、詰将棋を毎日こなしている人と、詰将棋を避けている級位者との差は一目瞭然です。
序盤優勢でも、中盤~終盤で一気に差を広げられます。

まずは、5手詰めの詰将棋を解きまくる

初段の方の目標は、5手詰めの詰将棋をスラスラと解けるようになることです。
1冊で良いので、本を購入したらなるべく毎日解きます。
1冊につきだいたい200問ほど収録されていますが、1周したら2周、3周と続けてください。
詰将棋に関しては、1周目で手筋を学んで、2周目以降は形を覚えることを意識するとより早く解くことができます。
問題数はできるだけ多くこなした方が良いのですが、反復練習も必須です。

そこで、オススメしたい詰将棋の勉強方法が、10~30問を一区切りとして繰り返すという解き方です。
時間があるなら200問を1周としても良いのですが、時間がない人もいるのでなるべく早く戻った方が覚えが爆発的に早くなります。
また、詰将棋は後半にいけばいくほど難しくなるので、1冊として考えるよりも問題数で分けた方が良いという訳です。

STEP3「寄せの手筋を解く」

詰将棋はやったことがある、日頃からやっているという人はいると思うのですが、寄せの手筋の勉強はどうでしょうか?
寄せというのは、王手にはならないけど相手の玉を攻めたり、必至の状態にかける手筋を指します。

これまで初段になってきた人たちの多くが、寄せの手筋の勉強により、一番成長したとも言います。それほど、将棋において大切な手筋が含まれているということです。

STEP3という分け方をしていますが、詰将棋と寄せの手筋の優先度はほぼ同じです。
間違いなく、初段になるための棋力貢献は他の練習方法と比較しても、1~2位を争います。

勉強方法は詰将棋と同じく、まずは手筋を理解することから初めて、何度も繰り返し練習するというのが短い期間なら効果的です。
じっくりと覚えたいという方は、将棋盤を準備して1問1問並べていくのが良いです。

STEP4「自分より少し上のレベルの棋譜並べ」

ここまでは初段を目指すための土台作りと言えます。
将棋において最も大事なのは、劣勢な状況でも相手玉を詰ませることです。
詰みを見つけられるかどうかのスピード勝負で初段を十分に目指すことができます。

勘やセンスが良い人は、STEP3だけでも初段になってしまう訳ですが、手堅く初段を目指すためには、もう少し勉強が必要となります。
そこでオススメな勉強方法が棋譜並べと呼ばれる勉強方法です。

主に、棋士同士の1局を先手番、後手番と並べていって、攻め方や捌き方を学ぶことができる勉強方法です。
ただし、適当に棋譜を選んで並べるだけでは意味がありません。
ここからは、最も実力に身につく棋譜並べの方法を解説していきます。

自分がしている戦法の棋譜を並べる

どの棋譜を並べれば良いのか迷った時、まず最初に考えなければいけないのは、自分が使用する戦法の棋譜を選ぶということです。
初段を目指す最初のステップで戦法は固めていますので、その戦法が使われている棋譜を選べば良いです。
自分と同じ戦法の棋譜を選ぶことで、仕掛け方や仕掛けるタイミングなどを覚えることができ、中盤の実力向上に役立ちます。

プロ棋士の棋譜を並べるのは段位者になってからが良い

棋譜とアマゾンで検索すれば、各タイトル戦の棋譜だったり、プロの棋譜などが販売されています。

実際、棋譜並べと聞くとプロの人のを並べるものだと考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、初段を目指すという方であれば、プロの棋譜は並べる必要はありません。

棋譜並べの勉強方法に、棋士の棋譜を利用しない理由は、読みが深すぎて定跡を省いているパターンが多いためです。
お互いにプロですから、この手を打ったら最終的にどうなるのかという読みが強いです。
その結果、読みを見据えて指す手が多く、級位者には理解し難い手だったり、指しても上手く活かすことができない手も多くあります。

プロの手は、級位者同士の対局で使用すると悪手になりかねないということなんです。
ですので、プロ棋士の棋譜を勉強材料として使うのであれば、段位者にあがってからと覚えておいてください。

オススメは自分のレベルよりも少し上の人の棋譜

効率の良い棋譜並べというのは、プロの棋譜ではなく、自分よりも少しレベルの高い人のものを参照にすることです。
初段を目指す人であれば、初段から二段あたりの棋譜が丁度良いと思います。

プロの棋譜に比べて、単調的だったり、手が見えやすい分、基礎として学べることが非常に多く詰まっています。
何より、お互いの手が理解できるので、棋譜並べが楽しく感じるはずです。
棋譜並べが苦手という方も、是非一度はお試しください。

丁度良いレベルの棋譜は将棋ウォーズで探す

アマチュア同士の棋譜をまとめた本は販売されていないので、どうやって探せばよいのでしょうか?
そこで、活用できるのが将棋ウォーズの観戦と検索機能です。

将棋ウォーズであれば無料で使うことができますし、ちょうどよいレベルの棋譜が見つかります。
観戦や検索機能を使って、自分と同じ戦法の棋譜を探し出すことが出来れば、間違いなく棋譜並べるによるレベルアップが図れます。

また、実際の将棋盤に並べる方が覚えも良いと思いますが、観戦を繰り返すだけでも一定の効果が期待できます。
電車通勤の時間などを活用して、観戦を繰り返すだけでも、中盤力を養うことができます。

STEP5「定跡を覚え、実戦を行う」

初段を目指す最後のステップとなるのが、定跡と実践による勉強方法です。
実戦は一番勉強になると思うかもしれませんが、実は優先度はかなり低いと言えます。
また、定跡を覚えることも初段を目指す上での優先度としては低いですね。

それだけ時間をかけて取り組んだものが、実力へて転換され辛いんです。
それに、実戦は必ず感想戦を行わないと意味がないので、数をこなせば良いわけでもないですし、ある程度は将棋に精通していないと、一人での感想戦は効率的とも言えません。

このことから、実戦というのは最後の総仕上げという意味での練習となります。
自分の苦手な部分、つまり、粗を探し出すためのものとお考え下さい。
粗を見つけたら、その定跡を学んでなるべく対処できるようにしていきます。

初段を最速で目指す上での参考にしてください

ステップ形式で初段になるための方法をご紹介しましたが、あくまでも効率の良い方法なので、自分の好きなやり方で目指して行くのが一番かと思います。
実戦が好きなら、実戦をとことん繰り返して覚えるでも全く問題ないのです。

どちらにせよ、初段になる頃には、さらに将棋がわかるようになっているので、より楽しめるようになるのは間違いありません。
勉強も対局も楽しくなりますので、是非一つの目標として目指してみてください。

初段になった人に聞いたよくある質問

ここからは、実際に初段になれた人に対して、聞いてみたいことなどをまとめてみました。
モチベーション継続の参考になると思うので、こちらもご一読ください。

初段になるための期間は半年から2年間くらいが多い

社会人を対象したアンケートで、初段になった人はだいたい半年から2年と答えています。
人にもよりますが、やはりある程度の修業期間というのはありそうですね。
取り組む時間によっても大きく変わってくると思いますので、早い/遅いはそれおほど気にする必要はないかと思います。

初段になるための毎日の勉強時間はどれくらい?

平均だと平日は1時間程度。土日だと2~3時間は将棋の勉強をしたという人が多かったです。
もちろん、1日10分程度の詰将棋や手筋の勉強をコツコツやっていたら、いつの間にか強くなっていたという人もいました。
ここで重要なのは、どれだけ時間を費やしたかというよりは、どれだけ毎日継続できたかですね。

初段になるまでに苦手な戦法はどのように対処した?

初段と聞くと、レベルが高くて、将棋に関する様々な知識を持ち合わせているように感じますが、実は多くの方が完璧な訳ではありません。
むしろ、マイナーな囲いは知らなかったり、苦手な戦法というのも持っています。

あまりにも負け続けるような戦法があるときは、定跡で勉強するというくらいの対処が基本で、自分の得意戦法を極める方が結果的に良いという回答が多くありました。

攻めの手段を身につければ、相手も好きなように指せないので、苦手な戦法を使われても良い戦いができるようになります。
逆に、守りを身につけようとすると、戦法ごとに形を覚える必要があるので、勉強量は攻めの数倍になります。
それでいて、使えるタイミングは相手によりますし、限定的な面がマイナスということです。

このことから、初段を目指すというのであれば、攻めから磨くことをオススメしているようです。

初段になるために最も効果のあった勉強方法はどれですか?

こちらも気になると思いますが、約8割以上の方々が詰将棋と答えました。
いくつか理由を見ていると、おもしろい発見もできました。

それが、序盤・中盤で上手い指し方を覚えても、実際に差がつくのは1手違い程度ということらしく、勉強して技術を身につけて、実際に有利な局面になったとしても、生まれる差は1~2手です。
プロの間で言えば致命的な差になりますが、級位者にとっての1手差はそれほど大きなリードとは言えません。

逆に詰将棋によって身につけた知識での有利さは、1手、2手どころか勝ち負けに影響します。
詰将棋は苦手だし嫌いという人も、やはり効果があったと答えていました。

自分のペースでアマチュア初段を目指しましょう

今回は、将棋のアマチュア手段になるための方法を詳しくまとめさせていただきました。
最速で目指さない人でも、強くなるためのエッセンスがおおく含まれていたいと思います。
是非、自分に足りないものを見つけて、今後の勉強にいかしてみてください。

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