振り飛車の中でもオーソドックスと呼ばれる四間飛車について、今回は詳しく解説したいと思います。
- 四間飛車のやり方がわかる
- どうして四間飛車が強いのかがわかる
- 四間飛車にしてからの攻め方がわかる
ノーマル四間飛車の強みや、攻め方について知りたいという人は是非ご一読ください。
様々な攻める手筋も後半でご紹介しています。
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- 1 四間飛車とはどんな戦法なのか?
- 2 四間飛車の攻めは飛車、角、銀、桂の4枚が基本
- 3 四間飛車の攻め方1 基本は棒銀のような形が主流
- 4 四間飛車の攻め方2 飛車をさらに動かして変則的な攻め方をする
- 5 四間飛車と三間飛車はどちらが優秀な振り飛車なのか
- 6 四間飛車に組んだ後の攻め方を覚えよう
- 7 四間飛車での攻め方① 6五歩による飛車による攻めが強い
- 8 四間飛車の6五歩による攻めを狙うタイミング
- 9 6七銀で飛車先だけでなく5筋も狙う攻め方
- 10 四間飛車の6七銀での攻めの狙いやタイミング
- 11 四間飛車の対策は対抗形がおすすめ
- 12 四間飛車の強みや攻め方を学ぶのにうってつけな本を徹底比較
- 13 四間飛車上達法 (最強将棋レクチャーブックス)
- 14 カラーでわかりやすい上達書です
- 15 四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)
- 16 細かすぎる四間飛車の定石本
- 17 これだけで勝てる四間飛車の本
- 18 四間飛車のポイントが敷き詰められた本
- 19 おすすめの関連記事を読む
四間飛車とはどんな戦法なのか?
四間飛車は名前の通り、四間に飛車を振ることから呼ばれる指し方です。
攻守のバランスが良いので、相手の呼吸に合わせて対処していくことができるんですね。
待ちを貫く訳でもなく、圧倒的な攻め手段がある訳ではありません。
もう一つ、四間飛車の強みというか面白味として、指す人によって表情が変わります。
性格がよく反映される指し方とも言われますからね。
それだけ万能に動かせるということと、将棋のいろはを学ぶことのできる、初心者にもうってつけの戦法です。
しかし、プロの間では振り飛車自体が少数なので、四間飛車もそれほど指される訳ではありません。
四間飛車の攻めは飛車、角、銀、桂の4枚が基本
四間飛車の攻め方は飛車を含めた4間付近の駒を使うのが基本で、場合によっては左の金を攻めに加勢させることもあります。
美濃囲いなら、片美濃囲いになるような形です。
相手の手を捌くには十分なほどですし、四間飛車とよく使わられる美濃囲いも固いので、攻めと守りをしっかりと分けて戦うこともできるのが特徴的な攻め方です。
四間飛車の攻め方1 基本は棒銀のような形が主流
四間飛車の基本的な攻め方として、左の銀を飛車の前に持って行き攻める方法です。
攻守バランスよく戦えるので、戦況に応じて動くことができます。
角道を止めながら戦うため、相手の動きを無視して動くことはできませんが、攻撃力としては申し分ないはずです。
四間飛車はジワジワ攻めるのが得意です。
四間飛車の攻め方2 飛車をさらに動かして変則的な攻め方をする
四間飛車というと4筋に飛車を持ってきて戦い続けると思われがちですが、駒組み次第では三間飛車になったり、中飛車にして戦うこともあります。
それは、四間飛車がバランス良く、相手の受け攻めができるからの芸当です。
四間飛車一本の戦い方だと、イマイチ攻めが弱そうだなと感じる人もいるかもしれませんが、飛車をさらに振っていいんだとわかれば、柔軟に飛車を動かすことができます。
四間飛車と三間飛車はどちらが優秀な振り飛車なのか
飛車の位置が1筋異なる三間飛車は、振り飛車の中でも人気の戦法です。
でも、四間飛車とパッと見た印象はそれほど変わらないけど、大きな違いがあるのかというと、意外と違うところが多くあります。
四間飛車と三間飛車の大きな違いは戦い方にあって、三間飛車は捌きを得意とする形が印象的です。
駒交換を行いながら相手を攻めていくようなイメージで、将棋としてのセンスや知識を問われる場面が多々あります。
四間飛車はと言うと、バランスが取柄の戦法になるので、相手の攻撃に合わせてじっくりと受け、美濃囲いから形を変えながら有利な状況に持っていく耐久寄りの戦型と言えます。
四間飛車に組んだ後の攻め方を覚えよう
ここまで、四間飛車の形とよく使われる美濃囲いの囲い方をセットでご紹介しました。
将棋において大事なのは、組んでからの動きです。
それでは、四間飛車で攻め込むためのテクニックをいくつかご紹介していきますので、是非とも実戦で使ってみてください。
四間飛車での攻め方① 6五歩による飛車による攻めが強い
最もシンプルでわかりやすい、四間飛車からの攻め方は6五歩と飛車先の歩を突き捨てる指し方です。
相手が歩を取ってきたら、飛車で取返して持ち駒にします。
わかりやすいかつ、攻撃力も十分なので積極的に狙っていきたい手になります。
6五歩は四間飛車から積極的に仕掛ける一手です。相手は守りを固めることも多いですが、逆に相手も思い切りのある攻撃を仕掛けることがありますので、玉の囲いはしっかりと固めておく必要があります。
四間飛車の6五歩による攻めを狙うタイミング
わかりやすくシンプルな攻めだからこそ、相手も反撃の準備をしてきます。
飛車先の歩が進められても良いように、金や銀を守りとして配置しておくのが相手の主な反撃策です。
自分の攻め駒と守り駒の枚数を確認して、枚数で勝っているかどうかが狙いのタイミングの見極め方です。
また、同時に気を付けておかなければいけないのが、相手の角道です。
四間飛車の場合、お互いの角が見合った状態で置かれていることが多いので、6五歩と進めた場合に、角で成りこまれないかも確認しなければいけません。
7七の地点に角がいることと、相手の反撃に対して銀や桂馬がいなければいけません。
このように、お互いの攻め駒が一気に動き出します。
四間飛車にとって6五歩は開戦の合図でもあると覚えておきましょう。
6七銀で飛車先だけでなく5筋も狙う攻め方
四間飛車のもう一つの代表的な攻め方が6七銀型です。
銀が飛車先に出るので、少し攻撃速度は遅くなりますが、6六棒と出て棒銀のように攻めていくことができます。
また、5六銀と中央での戦いも見据えた出方も有力です。
中央に駒を寄せて、飛車成りを狙っていくのも良いですし、5筋に飛車を振って、中飛車のような攻め方も四間飛車側からの強い攻めとなります。
四間飛車の6七銀での攻めの狙いやタイミング
6七銀と出て、6六銀や5六銀は相手が持久戦できた時に有効な攻め方です。
四間飛車というのは、基本的に相手から仕掛けて来て、それらを捌いて強さを発揮する戦型です。
なので、急戦相手に自分から仕掛けるということは少ないため、相手が持久戦である場合に攻める権利を獲得できます。
決して、四間飛車から無理攻めできる手筋ではないということを覚えておいてください。
銀を出るタイミングには特に注意が必要で、相手の角道が止まったタイミングが上がる6五歩~6六銀と上がるタイミングです。
相手の駒の動きに注目していると、必ず角道が切れる瞬間はやってきます。
早々に仕掛けたいのであれば、3六歩と突いて、3七の地点に桂馬を持っていくと、相手が角道を閉ざす陣形を組みやすいです。
相手にとって、桂馬の出先を咎めるために必要な手になるので、桂馬を使って角道を閉じさせましょう。
このような形で仕掛けていくのが、四間飛車の攻め方です。
振り飛車はそもそも、受けを意識した構えですが、攻め方を知っていると様々な相手に対応することができます。
攻めの感覚を養うためにも、狙うタイミングが訪れたら積極的に指して欲しいと思います。
どちらも一筋縄ではいきませんが、四間飛車の方が盤面の進みが遅い傾向にあるため、将棋の基本を覚える上でオススメの戦法と言える訳です。
その反面、段位者になっている頃には四間飛車に物足りなさを感じる人も多いです。
そのタイミングで、新しい戦法を覚えたり居飛車の魅力に目覚める方も多いのですが、根気強く強くなりたいのであれば四間飛車はダントツでオススメできます。
四間飛車の対策は対抗形がおすすめ
相手が四間飛車を指してきた場合、対策として対抗形がおすすめです。
四間飛車の対策や勝ち方に関しては別の記事で詳しくご紹介しているので、こちらもご参考ください。
四間飛車の対策を急戦、持久戦などから解説!対策と勝ち方を学ぶおすすめの本も紹介
四間飛車の強みや攻め方を学ぶのにうってつけな本を徹底比較
初心者の方にもわかりやすく、覚えやすいという基準をもとに、玄人の知見強化にも繋がるという観点で評価します。
四間飛車上達法 (最強将棋レクチャーブックス)
1,540円(税込)
カラーでわかりやすい上達書です
このシリーズは別記事でも紹介した通り、四間飛車において最高の一冊と言えます。分りやすさ、内容のちょうど良さ、どれを取ってま素晴らしい出来なので、これから四間飛車わ始めたいという人は必ず手に取って文句なしです。
発売日 | 2017/12/25 |
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ページ数 | 232ページ |
著者 | 藤井 猛 |
四間飛車を指しこなす本〈1〉 (最強将棋塾)
1,485円(税込)
細かすぎる四間飛車の定石本
全3巻の四間飛車の対策から攻め方までを紹介した本。四間飛車から見た嫌な手も紹介してるので、対策として読まれたくないなというのが正直なところ。四間飛車やめた方がいいのかなとさえ思うほどです。
発売日 | 2017/12/25 |
---|---|
ページ数 | 232ページ |
著者 | 藤井 猛 |
これだけで勝てる四間飛車の本
678円(税込)
四間飛車のポイントが敷き詰められた本
四間飛車のコツから攻め方など、経験者にも参考になる本です。四間飛車の組み方はわかるけど、どんな風に攻めればいいのかわからない。途中で攻めのなさを感じる人は、是非読んで欲しいです。
発売日 | 2000/3/1 |
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ページ数 | 134ページ |
著者 | 大平 武洋 |
将棋の効率的な勉強方法を解説!初段、二段を目指す人にオススメの将棋学習法