今回は桂馬の動かし方について解説していきます。
将棋の中でも特殊な動きをする桂馬は、進む方向を覚えるのに苦労する駒の一つです。
それでは、桂馬の動き先、そして桂馬を使った手筋も見ていきましょう。
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桂馬の動き方
桂馬の動かし方は2マス先の斜め前となります。
また、前方向にしか動くことができず、一度前に進むと後ろには下がることができません。
他の将棋の駒と比べると特殊な動きになるので、徐々に覚えていきましょう。
駒を飛び越えて動ける
桂馬唯一の特徴が駒を飛び越えて動くことができることです。
図のように自分の前に他の駒があっても飛び越えて進むことができます。
この桂馬の特徴を活かした王手や詰めなど様々な手筋が存在します。
桂馬が動けない位置には打てない
相手から取った桂馬の駒を打つ時にはちょっとした注意が必要です。
桂馬は2マス前にしか進めないため、相手側の1段目と2段目には打つと移動できなくなるため、打つことができません。
相手の3段目には打つことができます。
成桂の動かし方
桂馬が成ると成圭になります。成圭は金と同じ動きをすることができます。
斜め後ろ方向に進めない点に気をつけて成圭を作りましょう。
場合によっては桂馬を成らない方が良い
成圭は金と同じ駒になるので価値が高くなるのですが、桂馬だけが持っていた他の駒を飛び越えるという動きができなくなります。
状況によっては、桂馬のままの方が強いこともあるのでしっかりと盤面を見て桂馬を成るのか決めましょう。
桂馬の手筋
最後に桂馬を使う上で大切な手筋や注意点をご紹介します。
特殊な駒なのでしっかりと桂馬を使いこなせるようになりましょう。
桂馬の高跳び 歩の餌食
桂馬の高跳びは歩の餌食という格言があります。
桂馬は機動力があり、攻めも守りも優秀な駒なのですが、前に出ると後ろに下がれないため歩の攻撃対象になりやすいです。
桂馬を進める時は焦らず、安全かどうかを確認してから進めるようにしましょう。
ふんどしの桂
ふんどしの桂は、桂馬を使って2つの駒に攻撃をきかせる両取りの状態を指す手筋です。
王手飛車取りが作れたら大成功ですね。
桂馬が自軍にある時には、ふんどしの桂を狙えないか探してみましょう。
つなぎ桂
つなぎ桂は、桂馬を2つ以上繋げるように使う手筋です。
継ぎ桂とも呼ばれ、相手の囲いを崩す強力な攻撃手段となります。
ちなみに、図の局面だと玉を詰ますこともできます。
美濃崩しの桂
美濃崩しの桂は、桂馬を使った美濃囲いの崩しの手筋です。
美濃囲いの弱点はコビンと呼ばれている斜めの位置です。
美濃崩しの桂により相手は歩で取らせて斜めのラインを開けます。低く構える美濃囲いが桂馬の一手によって崩れ始める訳です。
また、桂馬を歩で取らないと金打ちによる詰みがあります。
つるし桂
つるし桂は、桂馬を使った詰みの手筋です。
桂馬が持つ駒を飛び越えるという動きを活かした手筋となっており、桂馬を取ることができなければ即詰みとなってしまいます。
控えの桂
控えの桂は、次の手番で桂馬で攻撃するための下準備ともいえる手のことを言います。
桂馬の跳ねる動きを見せることで相手の駒組を変えさせることもできます。
図の控えの桂を無視すると、先ほどご紹介したつるし桂に繋がるので相手は何かしらの対処をする必要があります。
歩頭の桂
歩頭の桂は、矢倉を崩す時などに使われる手筋の1つです。
歩の前に置くので次の番に桂馬は取られてしまいますが、矢倉らの囲いを縦から崩すことができます。
桂馬を無視すると、守りの金を剝がされてしまうため矢倉の防御力が大きく落ちます。
桂馬の動かし方をマスターしよう
今回は桂馬の動き方をご紹介しました。
他の駒にはない特殊な動きがあるので手筋も複数あります。
最初は桂馬を使いこなすどころか、相手の桂馬に翻弄されることも多いでしょうが、ゆっくりと桂馬の動きを覚えて上達を目指してください。
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